こんにちは、とっちゃんです。
バイクの夏の服装を教えてほしい、暑さ対策は何ができるの?
初めてバイクで夏を迎えた方は、「薄着の方が涼しいに決まってるでしょ」と思っていませんか?
夏のバイクの服装は、通気性に優れたメッシュ素材のジャケットを着るのが一般的です。ただ夏の暑さ対策はジャケットだけではありません。
この記事では夏におけるバイクの服装の種類から、ツーリング時の暑さ対策まで解説していきます。
バイクの夏の服装について知りたい方は読んでみて下さい。
バイクで夏場の服装に半袖はNG
半袖では日焼けしてしまう
夏の季節で稀に見かけるのは、半袖でバイクに乗っている方です。バイクの場合は半袖では逆に暑く感じることがあります。
例えば炎天下で風を受ける場合と、日陰で風を受ける場合はどちらが涼しいですか?もちろん後者ですよね。半袖では夏場の日差しを直接浴びてしまうため、UV対策も行えません。
走行距離によっては火傷してしまうほど、日焼けしてしまいます。もちろん安全面も問題がありますので、夏場のみならずバイクの走行時は半袖はやめましょう。
バイク夏の服装は何℃からが目安?
夏の服装は30℃以上が目安
全国の平均気温を元に体感気温を算出してみました。
計算方法はミスナールの計算式(改良版)を使用、湿度60%、時速60kmで走行した時の体感温度です。
全国平均 | 7月 | 8月 | 9月 |
最高気温/体感温度 | 31.7/25.4 | 32/25.8 | 28.8/21.4 |
最低気温/体感温度 | 24.4/15.4 | 24.3/15.2 | 21.1/10.8 |
実際真夏は35℃を超える日もありますので、気温35℃では体感温度30℃になります。
35℃を超える猛暑日は全国平均では10日もありません、多い地域でも20日以下がほどんどです。
最低気温を考えると夏の服装では、肌寒いと感じることもあるでしょう。
夏の服装の適正気温は30℃以上が目安となります。
ウインドブレーカーを持っていこう
夏場の服装は30℃以上と言うことが分かりました。ただツーリング時に最高気温30℃前半の場合、地域によっては寒く感じることもあります。
現地の気温を参考にすることはもちろんですが、特に山間部を走る場合は、寒く感じることがあるでしょう。
寒暖差がある場合に対処できるよう、ウインドブレーカーを携帯しておくことをおすすめします。
ウインドブレーカーはコンパクトに折りたためるモデルばかりですので、そこまで荷物にはなりません。
早朝から出発する場合は、ジャケット内外に着込み、日中は脱いで体温調整をしましょう。
バイク夏の服装はメッシュだけじゃない
スタイルによって選択するのもOK
夏の服装はバイクのスタイルによって選択することも出来ます。具体的に大きく分けると、ナイロン素材がメインの服装と、革を基調としたスタイルです。
メッシュジャケットはナイロン製がメインですが、革ジャケットや革グローブにも通気性を高めた、パンチング加工してあるモデルがあります。
涼しさではナイロン製に分がありますが、革製品が好きな方は夏専用の革ジャケットなどを選択するのも良いでしょう。
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夏の服装はメッシュジャケット/パンツで通気性抜群
メッシュジャケットは3種類
夏の服装で定番のメッシュジャケット、ただメッシュジャケットと言えどいくつか種類があります。
タイプ | 特徴 |
フルメッシュ | ジャケット全てメッシュ素材 |
ハーフメッシュ | フルメッシュでないメッシュジャケット |
メッシュレザー | レザージャケットのパンチングタイプ |
通気性はフルメッシュ、ハーフメッシュと続きます。耐久性は逆の順番になり、メッシュレザー、ハーフメッシュ、フルメッシュです。
フルメッシュは通気性こそ高いものの、メッシュ生地は少し引っ掛けてしまうと傷が付きやすいデメリットも考慮しなくてはなりません。
総合的にバランスが良いのはハーツメッシュ、ジャケットの肩回りに伸縮性を持つ生地を使用することで、ライディング姿勢が楽に取りやすいメリットもあります。
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パンツはどちらでもOK
バイク用パンツにはジャケット同様に、メッシュ素材のパンツも販売されています。高い通気性で夏場の使用には適しています。
ただパンツについてはメッシュでなくても、通気性が高いデニム生地などのモデルであればいいと思います。
理由としてはエンジンの排気熱です。排気量が大きい車両は、猛暑の信号待ちで足元がかなり熱い、と感じるユーザーも多いでしょう。
またジャケットはウインドブレーカーで体温調整できますが、パンツまで上下脱ぎ履きするのは、手間と感じる方もいるかもしれません。
もちろんメッシュパンツの方が通気性も良く涼しいので、メッシュパンツを選択するのも正解です、車体や使い勝手を考慮して選択する必要もあります。
バイク用パンツにはベンチレーション機能があるモデルもありますので、そういったモデルを選択するのも良いでしょう。
夏場のジャケットの下には冷感インナー
バイク夏の冷却インナー選びのポイント
吸汗速乾
吸汗速乾性の高い素材を選ぶことで、通気性が高く、速乾性に優れているため、汗をかいても快適さを維持できます。
冷感素材のインナーは、体温を下げる効果があり、より涼しく快適なライディングを実現できます。
接触冷感
接触冷感素材は、素材表面に凹凸をつけることで、肌と素材の接触面積を増やし、汗蒸気を素早く拡散させることができます。
接触冷感素材のインナーを選ぶことで、吸汗機能のみの商品と比べ、より体感温度が下がります。
消臭機能の仕組み
消臭機能の仕組みは、抗菌剤を素材に混ぜ込むことで、汗や雑菌が繁殖することを抑制しています。消臭機能のあるインナーを選ぶことで、長時間着用しても気になる臭いを抑えることができるでしょう。
通勤などで毎日乗られる方は、洗い替えに2枚購入しておくと使い回しがしやすいですね。
UV効果は必要?
インナーシャツにはUV効果が付いているシャツがほとんどです。なぜUV効果が必要かと言うと、夏用のメッシュジャケットはメッシュ素材であるため、紫外線が細かいすき間から通過してきてしまいます。
半袖で乗るとジャケットは着ていても、日焼けすることがありますので、UV効果がある長袖のインナーシャツを着用しましょう。
着圧の仕組み
着圧インナーを選ぶことで、筋肉の振動を抑え、疲労を軽減することができます。また血流を改善し、身体の疲れを回復させる効果もあります。ただし、着圧力が強すぎると、むくみやストレスを引き起こすことがあるため、自分に合った着圧力を選ぶことが重要です。
着圧を選ぶ際は、トレーニング用の場合は着圧が強すぎる場合がありますので、注意して下さい。
一番のおすすめはおたふく手袋EVO
吸汗速乾 | 〇 |
接触冷感 | 〇 |
消臭 | 〇 |
UV | 〇 |
着圧 | 〇 |
参考価格 | 3.000円 |
おたふく手袋のEVOは通常モデルのパワーアップモデルと言う位置付けです。従来のパワーストレッチシリーズと比べ、速乾スピード約2倍、冷感機能約1.5倍の高機能モデル。
また耐久繊維であるコーディラを使用しています。
丸首と長袖ハイネックが選択できますが、バイクの場合はハイネックがおすすめ。
インナーは年中使える
冷感素材で有名なクールマックスは、コットンよりも5倍の速さで汗を吸収、発散して、快適な温度を維持してくれる素材です、ただ繊維構造により保温機能にも優れている為、オールシーズン使用できます。
保温に特化したモデルには敵いませんが、余程の極寒の地でない限り、汗冷えを考えるとクールマックス素材が有利な場合があります。
バイクヘルメットの内装にも、クールマックスが採用されているモデルがある理由は、上記のことを踏まえてでしょう。
ジャケット下のインナーと、パンツ下のインナーを履けば夏場のライディングもより快適になります。
バイク夏の服装 メッシュグローブ
バイクグローブ夏 モデルの種類は?
夏用のバイクグローブはメッシュ素材を使用しているものが多く、通気性が高いモデルを夏用としています。
グローブもジャケット同様に、いくつかの種類に分けることが出来ます。
フルメッシュ | 手の甲や指先全体がメッシュ素材 |
ハーフメッシュ | 通気性が良い素材×部分的なメッシュ |
レザーメッシュ
(パンチングメッシュ) |
レザーグローブのパンチンググローブ |
涼しさでは全体がメッシュ素材で作られたものの方が涼しいですが、デザインの幅が少ないといったデメリットもあります。
種類が最も多いのはハーフメッシュタイプです。
手のひらは耐久性を考慮し、合成皮革や、本革で補強されています。
内蔵タイプ | 外付けタイプ | フローティング |
さらにグローブによってプロテクターの配置は内蔵タイプと、外付けタイプ、フローティング構造と分けられます。
クラッチ操作や手を握り締めたときに、プロテクターに違和感を感じる方は、フローティング構造がおすすめです。
夏場でのレザーグローブは、パンチング加工されているグローブがいいでしょう。メッシュグローブはジャケットと違い、プロテクターの面積が多いですので、デザインで選択するまたは、使いやすさで選択して下さい。
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インナーグローブの併用がおすすめ
バイクグローブにはインナーグローブ着用をおすすめします。
特に夏場では汗でベタ付いて着用しにくくなったり、色物の革グローブの場合は手に色が付いてしまいます。
吸汗冷感インナーを使用することで、グローブの保護のみならず、グローブ内部をより快適に保ってくれるでしょう。
夏は通気性も備えた防水ライディングブーツ/シューズ
透湿性が高いブーツやシューズがおすすめ
バイクのブーツはメッシュ素材のブーツはほとんどありません。甲の部分がメッシュのモデルもありますが、選択肢が少ないです。
夏でも快適に使用できるモデルは、透湿性が高いモデルです。バイク用の防水シューズは、透湿性も高く夏場でも蒸れにくいメリットがあります。
どうゆう仕組みになっているかと言うと、防水透湿素材で有名なゴアテックスを例に見ていきましょう。
防水透湿素材が担っている役割は、簡単に言えば「水は通さないが、湿気は外に排出できる」ということです。
ブーツの素材ごとに耐水圧○○mmや透湿性○○g/㎡/24hと表記されています。
透湿度が高いモデルを選択すれば、より蒸れにくく夏場でも快適に使用することが出来ます。
さらにブーツを履く靴下も吸汗性に優れたものを使用すれば、足元の暑さ対策は万全です。
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ヘルメット内のインナーキャップで夏も快適
夏のバイクヘルメットインナーキャップの効果
夏用インナーキャップの効果としては以下ような効果があります。
- 吸汗速乾
- 冷感
- UV
- 消臭防菌
- ヘルメットの汚れ防止
- 風きり音の軽減
夏のヘルメットインナーキャップは、吸汗速乾素材により、ヘルメット内の温度を下げ、汗を吸収することができ、快適に走行することができます。
特に冷感素材のインナーキャップは、通常のキャップより涼しく感じます。
消臭効果も備えているモデルも多く、ヘルメットの内を清潔に保ち、汚れ防止にもなるでしょう。
また耳元を覆うタイプはヘルメット内での振動を減らし、風きり音(ノイズ)を軽減することもできます。
ヘルメットの形状によっては、口元まで覆うモデルを選択することでUV効果も得られます。夏場の快適性を手助けしてくれる、インナーキャップも取り入れてみましょう。
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バイクの車体側で出来る猛暑対策
炎天下で駐車する場合の対策
炎天下で駐車する場合は、シートが焼けるように熱くなってしまいます。そのような際に活躍するのはメッシュタイプのシートカバーです。
ライダー側のみ設置するモデルや、車種別に全体的に覆えるタイプがあります。汗によるべたつきを抑えるほか、ゲルが内蔵されたモデルはお尻痛対策にもなりますので、夏場の利用には最適です。
脱着も簡単ですので、夏場の間だけの利用にも適しています。
バイク夏の暑さ対策商品
RSタイチ リキッドウインドスターターキット
RSタイチから販売されている、冷却水をウェアに浸みこませることにより、走行風の気化熱効果で冷却するキットです。
冷却水を循環させるタイプと違い、腰に冷却水を装着します。ランニングコストが掛かりますが、保冷水を背負うタイプより、軽装備である点が良いですね。
キットの他に専用のシャツが必要になります、保温が効くボトルキットの方が効果としては高いです。
バイク夏の服装は軽装備になりがち
インナープロテクターを活用しよう
中には「バイク用のジャケットはダサい」と感じる方で、バイクジャケットを使用しない方も見えるでしょう。
インナーにはプロテクターが内蔵されているモデルがあります。バイク用のメッシュジャケットを利用せずに、普段着で乗る方はこのような夏用のインナープロテクターがおすすめです。
おすすめはコミネ、インナー全体に伸縮性があるメッシュ生地を採用、通気性を保ち安全面も確保できます。
インナープロテクターを使用すれば、普段と変わらない見た目で安全に走行することが可能です。
胸部プロテクターも着けよう
メッシュジャケットに限らず、バイクジャケットは胸部のプロテクターがオプション扱いになっており、付属しているモデルは少ない傾向があります。
追加で付けたいのは胸部のプロテクターです。理由としてバイク事故の死因は、頭部に次ぎ胸部が高いからです。
ただ2022年の調査では胸部の着用率は8.9%で、ほとんどの方は標準搭載されたプロテクターのみです。
もちろん胸部を付けたからと言って、必ずしも安全ではありませんが、事故によるリスクを限りなく減らすことが出来ます。
バイク夏のツーリングはこまめに休憩を
熱中症の恐ろしさ
熱中症の初期症状としては、頭痛、めまい、吐き気、手足のしびれ、倦怠感などがあります。また、汗をかかなくなる、口の中が渇く、体温が上昇するなどの症状も現れます。バイクの場合は走行中の振動や風などの影響もあり、気づきにくいこともあります。
熱中症は尋常性皮膚炎から熱中症重症度合いまで、様々な症状が現れる病気で、命に関わる場合もあります。
まだまだ大丈夫と休憩を挟まずに、長距離を走るのではなく、こまめに休憩を挟んで水分補給をしましょう。
また熱中症は自分では気づきにくいこともあります。
ツーリング時は自分の体調のみならず、仲間内の体調も気を遣うようにして、夏のツーリングも楽しく過ごせるようにして下さい。
バイク夏の服装まとめ
バイクの夏の服装はメッシュジャケットとインナーの組み合わせで、快適に走行することが出来ます。
車体側の対策と、最新のアイテムを駆使して厳しい夏を乗り切りましょう。ツーリング時は仲間内の体調にも配慮して、熱中症にならないように配慮して下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。