こんにちは、とっちゃんです。
最強のレインウェアを教えてほしい、ゴアテックスのレインウェアなんて買えないんだけど。
最強のレインウェアは何か?と聞かれれば、バイク乗りなら「ゴアテックス」のモデルでしょ?と答えると思いますが、ゴアテックスモデルは人気でほとんど入手が出来ない難点があり、価格としても高価なレインウェアばかりです。
今回は一般ユーザーが入手しやすいモデルで最強を決めていきたいと思います。もちろん入手困難な最強モデルもご紹介します。
結論として2024年度の入手しやすいモデルでは、YAMAHA サイバーテックスII ダブルガードレインスーツが最強です。
この記事では最強のレインウェアの具体的な数値から、選び方、各メーカーの素材を検証、おすすめ最強モデルを比較し、お手入れ方法から保管方法まで解説していきます。
ゴアテックス以外で最強のレインウェアをお探しの方は読んでみて下さい。
バイクに必要なレインウェア耐水圧
レインウェアの耐水圧は、レインウェアが水をはじく力を表す指標です。バイクに乗る場合、一般的には10.000mm以上の耐水圧が必要とされています。
最強クラスと呼べるのは耐水圧は20.000mm以上となっており、数値が大きいほど、より強い耐水性能を持ち、長時間のバイクライディングでも雨水から身を守ることができます。
バイクの場合は速度も加わるため一般的な耐水圧の使用とは異なります。具体的な計算式を元に、見ていきましょう。
バイクレインウェアの最強クラスの耐水圧は?
バイクが受ける水圧
レインウェアの耐水圧は、水圧を表す単位「mmH2O」で表され、一般的なレインウェアの耐水圧は、「1平方メートルあたりの1時間当たりの水圧」を表します。
つまり、1平方メートルあたりの耐水圧が1000mmH2Oであれば、1時間に1000mmの水圧を受けても水が浸入しないということです。
以下の計算式で、バイクが受ける水圧を求めることができます。
水圧 = (速度(m/s) * 速度(m/s) * 空気密度(kg/m^3) * 1/2) / 1000
計算式としては難しいので、分かりやすいように表にしてみました。
以下の表は、バイクが受ける水圧に応じたレインウェアの耐水圧の基準を示したものです。
速度 | 耐水圧 |
---|---|
10km/h以下 | 5000mm程度 |
30km/h以下 | 8000mm程度 |
60km/h以下 | 10000mm程度 |
80km/h以下 | 12000mm程度 |
100km/h以下 | 15000mm程度 |
100km/h以上または強い雨の場合 | 20000mm以上 |
60kmでの想定では10.000mm程あれば十分な性能ですが、長距離の走行や高速道路での走行、強い雨の場合は、20000mm以上の耐水圧が必要になる場合があります。
上記の表から見ても耐水圧20.000mmあれば十分最強クラスです。
この表を参考にして、自分が乗るバイクの速度や使用頻度を考慮し、適切な耐水圧を持つレインウェアを選ぶようにしましょう。
距離別の選び方
雨天時の走行距離を元に必要な耐水圧を表で見てみましょう。
通勤 | ツーリング | |
1時間以内 | 1時間以上 | 一日中 |
耐水圧10.000mm | 耐水圧20.000mm | 耐水圧20.000mm以上 |
通勤などで使用される方は耐水圧10.000mmもあれば十分な性能ですが、耐水圧20.000mmあるモデルを選択すれば間違いないでしょう。
ツーリングで使用するには、長時間や高速道路を走行することを考慮すると、耐水圧20.000mm以上あった方が安心です。
最強クラスの透湿性は?
透湿性は、一般的に「グラムあたりの水蒸気透過量」という単位で表されます。
透湿性の指標として、以下の数値が示されます。ただし、これらの値はあくまでも参考値であり、レインウェアの素材や構造によって異なる場合があります。
- 5000g/m2/24h 以下:透湿性が低い
- 8000g/m2/24h 以上:一般的な透湿性
- 10000g/m2/24h 以上:高い透湿性
バイクレインウェアの場合、高い透湿性が求められ、透湿性が低いと汗や湿気が蒸発せず、衣服内部が蒸れて不快になるだけでなく、体温が下がってしまうこともあります。
透湿性をさらに高めてくれる、ベンチレーションが付いているモデルを選択しましょう。
バイクレインウェア最強素材は?各社の防水透湿素材を比較
素材比較表
メーカー | 素材名 | 耐水圧 | 透湿性 |
---|---|---|---|
ゴア社 | ゴアテックス | 45.000mm以上 | 13.500g/㎡・24hrs以上 |
ミズノ | ベルテックEX | 30.000mm以上 | 16.000g/㎡・24hrs以上 |
YAMAHA | CYBER TEX II | 20.000mm | 12.000g/㎡・24hrs |
RSタイチ | ドライマスター | 20.000mm以上 | 10.000g/㎡・24hrs以上 |
コミネ | ブレスター | 20.000mm以上 | 8.500g/㎡・24hrs以上 |
今回ご紹介するレインウェアの耐水圧と透湿性の数値です。
ゴアテックスが飛び抜けて高い数値ですが、一般的に言われる数値であってゴア社が公表している数値ではありません。
コミネからはゴアテックス素材のレインウェアの販売がされていますが、4~5万円前後となっていますし、品薄の為入手は困難です。
ゴアテックスが高い理由についてはこちらの記事で解説しています。↓
バイク冬ジャケットゴアテックスモデル6選!ゴアテックスは暖かい?
ゴアテックスを除いて、バイクアパレルではYAMAHA独自のサイバーテックスⅡが最強、コミネとRSタイチでは透湿性はドライマスターに分があると思われます。
耐水圧20.000mmもあれば十分な性能ですので、メーカーの特徴も踏まえて選んでみて下さい。
レイヤー構造も
レインウェアにもレイヤー構造(ウェアの層)があり、3レイヤー、2レイヤーモデルがあります。
レインウェア内のべたつきや蒸れには、3レイヤー構造の方が圧倒的に有利です。
例えば生地の数値上は優れていても、レイヤー構造次第で透湿性は劣る場合もあるでしょう。
ジャケット層 | 耐水圧 | 透湿性 |
2レイヤー | 20.000mm | 10.000g/㎡・24hrs |
3レイヤー | 20.000mm | 8.000g/㎡・24hrs |
また同素材を使用していても、レイヤー構造次第で価格が異なる場合があります。
バイクレインウェア最強
コミネ RK-549 ブレスター3レイヤーレインジャケット
サイズ | 10 |
カラー | 4色 |
レイヤー | 3 |
耐水圧 | 20.000mm以上 |
透湿性 | 8.500g/m2・24h |
素材 | ブレスター |
ベンチレーション | 〇 |
リフレクター | 〇 |
ポケット | – |
バタつき防止 | 〇 |
参考価格 | 11.200円+6.600円 |
コミネ、ブレスター3レイヤーレインジャケット 。
注意点として上下別売りです。
ブレスターの耐水圧20.000mmに加え、3レイヤー構造の採用により、コミネではゴアテックスモデルの次に高性能なモデルです。
背面にベンチレーション、腕にリフレクターを配置し、緊急用ハンドレインカバーとポーチを付属、フードは着脱可能です。
カラーは4色から選択できます。
コミネ RK-5393 ブレスターレインウェア フィアート
サイズ | 10 |
カラー | 10色 |
レイヤー | 2 |
耐水圧 | 20.000mm以上 |
透湿性 | 8.500g/m2・24h |
素材 | ブレスター |
ベンチレーション | – |
リフレクター | 〇 |
ポケット | – |
バタつき防止 | 〇 |
参考価格 | 11.000円 |
コミネのRK5393。
デザインは2種に分けられ機能は変わりません。
防水透湿性はジャケットのみ、フードは脱着可、ドローコードとバタつき防止機能、携帯ポーチも付属し、コスパとしては最強クラスです。
セール時は1万円を切ることもあるでしょう。
コミネロゴ | Kロゴ |
こちらのモデルは上下セットの価格です。ブレスター仕様の2レイヤーモデル、コミネのスタンダードモデルより防水性能が高く、公式HPにはベンチレーション搭載となっていますが、背面にはバタつき防止のジップしかありませんので、おそらくRK-549の間違いでしょう。
※商品選択欄の539モデルは旧モデルです。
RSタイチ ドライマスター レインスーツ
サイズ | 6 |
カラー | 4色 |
レイヤー | 3 |
耐水圧 | 20,000mm以上 |
透湿性 | 10,000g/m2・24h |
素材 | ドライマスター |
ベンチレーション | 〇 |
リフレクター | 〇 |
ポケット | 内外2か所 |
バタつき防止 | 〇 |
参考価格 | 15.400円 |
RSタイチのドライマスタースーツは、ロングセラーの人気モデル、高い耐水性能と透湿性です。
走行時の雨の侵入を防ぐ機能と、随所にバタつきを抑えるフラップを配置、ベンチレーションによって湿気を排出しウエア内を快適に保ちます。
ミズノ ベルグテックEX ストームセイバーV
サイズ | 4 |
カラー | 7色 |
レイヤー | 2 |
耐水圧 | 30.000mm以上 |
透湿性 | 16.000g/m2・24h |
素材 | ベルテックEX |
ベンチレーション | 〇 |
リフレクター | – |
ポケット | 2か所 |
バタつき防止 | 〇 |
参考価格 | 19.800円 |
サイズ | 身長の範囲 | 胸囲の範囲 | ウエストの範囲 |
---|---|---|---|
S | 159-167 cm | 85-91 cm | 71-77 cm |
M | 166-174 cm | 89-95 cm | 75-81 cm |
L | 173-181 cm | 93-99 cm | 79-85 cm |
XL | 180-188 cm | 97-103 cm | 83-89 cm |
2XL | 187-195 cm | 101-107 cm | 87-93 cm |
YAMAHA サイバーテックスII ダブルガードレインスーツ
サイズ | 7 |
カラー | 4色 |
レイヤー | 3 |
耐水圧 | 20.000mm以上 |
透湿性 | 12.000g/m2・24h |
素材 | CYBER TEX II |
ベンチレーション | 〇 |
リフレクター | 〇 |
ポケット | 1か所 |
バタつき防止 | 〇 |
参考価格 | 11.000円 |
YAMAHAのサイバーテックスII ダブルガードレインスーツ。
2024年度一番押しの最強モデル。何がすごいのかと言うと、この価格帯では考えられないくらいの性能かつ、多機能な点です。
袖口、首元、ウエストのガードから、バタつき防止も抜け目がありません。
ブーツが履きやすいようにも細かく配慮されており、バイクで使用するとお尻から浸みてくる問題を解決するために縫い目を無くし対策しています。
さらにロゴがYAMAHAでない点もポイントであり、2輪メーカー問わず使用できます。
これほど多機能なモデルは国内ではクシタニ(30.000円)ぐらいしかありません。低価格かつ高性能とYAMAHAと言う安心感は1万円では安すぎます。
梅雨時期に売り切れる前にご検討ください。
サイズ | 身長の範囲 | 胸囲の範囲 | ウエストの範囲 |
---|---|---|---|
S | 160-165 cm | 80-88 cm | 65-73 cm |
M | 165-170 cm | 85-93 cm | 70-78 cm |
L | 170-175 cm | 90-98 cm | 75-83 cm |
BL | 170-175 cm | 95-103 cm | 80-88 cm |
LL | 175-180 cm | 95-103 cm | 80-88 cm |
3L | 180-185 cm | 100-108 cm | 85-93 cm |
4L | 185-190 cm | 105-113 cm | 90-98 cm |
バイクレインウェア最強比較
メーカー | コミネ | コミネ | RSタイチ | ミズノ | YAMAHA |
イメージ | |||||
サイズ | 10 | 10 | 6 | 4 | 7 |
カラー | 4色 | 10色 | 4色 | 7色 | 4色 |
レイヤー | 3 | 2 | 3 | 2 | 3 |
耐水圧 | 20.000mm以上 | 20.000mm以上 | 20,000mm以上 | 30.000mm以上 | 20.000mm以上 |
透湿性 | 8.500g/m2 | 8.500g/m2 | 10.000g/m2 | 16.000g/m2 | 12.000g/m2 |
素材 | ブレスター | ブレスター | ドライマスター | ベルテックEX | CYBER TEX II |
ベンチレーション | 〇 | – | 〇 | 〇 | 〇 |
リフレクター | 〇 | 〇 | 〇 | – | 〇 |
ポケット | – | – | 内外2か所 | 2か所 | 1か所 |
バタつき防止 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
参考価格 | 17.800円※ | 11.000円 | 15.400円 | 19.800円 | 11.000円 |
※上下込み価格
2024年度のバイク用最強レインウェアはYAMAHA。コスパでもコミネを凌ぎます。
価格、生地性能、バイクに特化した機能と抜け目がありません。
サイズ次第ではコミネRK-5393辺りがコスパとしては最強です。
2023年はミズノは1万円前半だったのですが、値上げが厳しい所。またスペック上はミズノが一番高い物の、バイクで着用するという点で総合的にはYAMAHAの方が優れているでしょう。
おすすめ順としてはYAMAHA、コミネRK-549、RSタイチ。
コミネRK-5393はコスパとしては最強ですが、+1.000円程出せばHONDA3レイヤーレインウェア、耐水圧20.000mm、透湿性8.000g/m2のモデルが購入できます。
「YAMAHAのデザインがしっくりこない」「出せて1万円前半」と言う方はHONDAも検討してみて下さい。
気になったレインウェアはチェックしてみて下さい。
買えないバイク最強レインウェア
コミネ RK-544 GTX スプリームレインウェア
サイズ | 7 |
カラー | 2色 |
レイヤー | 3 |
耐水圧 | 45.000mm以上 |
透湿性 | 13.500g/m2・24h |
素材 | ゴアテックス |
ベンチレーション | 〇 |
リフレクター | 〇 |
ポケット | 2か所 |
バタつき防止 | 〇 |
定価価格 | 49.500円 |
コミネのゴアテックスレインウェア、バイクアパレルでは最強の性能を誇りますが、入荷してもすぐに売り切れてしまうため、中々購入できません。
現在公式HPでは入荷待ちとなってましたので、入荷されれば購入できるでしょう。
しかしゴアテックスとは言え49.500円は、多くのライダーには高いと感じるかもしれません。
コミネ公式HP↓
クシタニ K-3025 STRETCH RAIN SUIT
サイズ | 5 |
カラー | 2色 |
レイヤー | 3 |
耐水圧 | 20.000mm以上※ |
透湿性 | 5.000g/m2・24h※ |
素材 | TPUラミネーション |
ベンチレーション | 〇 |
リフレクター | 〇 |
ポケット | 2か所 |
バタつき防止 | 〇 |
定価価格 | 30.000円 |
※パンツは耐水圧10.000mm、透湿性8,000g/㎡/24h。
クシタニのストレッチレインスーツ、ストレッチ性のある素材を使用し、機能性は最強モデル。
袖、裾は二重構造、ベルクロ類が豊富に設置されており、雨水の入水をしっかり防ぎます。
ベルクロによって調整数が多いメリットは、春、夏、冬ジャケットは季節によって分厚さが違いますのでインナーに左右されにくい点は魅力です。
人気モデルの為売り切れ御免のレインウェアですが、こまめに公式HPで入荷をチェックしてみましょう。
ゴールドウィン ライディング レイン シェル
サイズ | 7 |
カラー | 4色 |
レイヤー | 3 |
耐水圧 | 20.000mm以上 |
透湿性 | – |
素材 | – |
ベンチレーション | 〇 |
リフレクター | 〇 |
ポケット | 2か所 |
バタつき防止 | 〇 |
定価価格 | 32.000円 |
最強のバイクレインウェアでも劣化してくる?
レインウェアは、使用頻度や使用環境によっても劣化が進みます。例えばバイクの場合は頻繁に使用する場合は、素材の摩耗が進み、特にお尻、肘や膝などの部分が薄くなってしまうことがあります。
レインウェアの劣化を遅らせるためには、正しい手入れが必要です。
- 使用後に洗う
- 定期的な防水スプレー※素材による
- 保管方法、点検
まずは洗い方から見ていきましょう。
レインウェアの洗い方
洗剤は中性洗剤や専用の洗剤を使用し、洗濯機で洗濯する場合は、洗濯ネットに入れて洗濯するようにしましょう。洗濯機の乾燥機能は、レインウェアにとっては過酷な環境であるため、使用しないで下さい。
それでは、レインウェアの洗い方を見ていきましょう。
1・レインウェアの外側についた汚れを落とす
まず、レインウェアの外側についた汚れを落とします。柔らかいブラシなどを使って、軽くこすり落とすとよいでしょう。ただし、強くこすり過ぎると素材が傷ついてしまうことがあるため、注意が必要です。
2・中性洗剤を使用して手洗いする
次に、中性洗剤を使用して手洗いします。レインウェア用の洗剤を使用すると、素材に優しく、汚れもしっかり落とすことができます。洗濯機の場合はネットに入れて優しいモードで回しましょう。
3・洗剤をしっかりと流し、余分な水を絞る
洗い終わったら、洗剤をしっかりと流し、余分な水を絞ります。素材によっては、水を含んだまま放置すると劣化が進んでしまうことがあるため、優しく水を絞っておきましょう。
4・柔らかいタオルで水分を取り除く
余分な水を絞った後は、柔らかいタオルで水分を取り除きます。レインウェアは、強く絞ったり、乾燥機で乾燥させたりしないように注意しましょう。
5・陰干しする
最後に、陰干しをします。直射日光や高温の場所に置くと、素材が劣化してしまうことがあるため、風通しの良い場所に置くようにしましょう。
レインウェアは、汚れを放置すると素材が劣化してしまうため、使用後は必ず洗って手入れするようにして下さい。
レインウェアの保管方法は?
レインウェアを長期間保管する際には、洗濯してから保管して下さい。
ハンガーや収納袋を使用し、風通しの良い場所に保管することも必要ですが、定期的に点検することも大切です。
また撥水効果が薄れてきた場合は、定期的に防水スプレーなどを使用すると効果を持続できます。
バイクのグッズに使う防水スプレー14選!おすすめ集めてみました!
バイクレインウェア最強まとめ
入手しやすいバイクレインウェアではYAMAHAサイバーテックⅡが最強と言う結果になりました。NEWモデルが追加され次第追記致します。
今回紹介したモデルであればどれも間違いない性能です、機能として魅力がある項目があればチェックしてみて下さい。
効果を持続させるためにも、お手入れは欠かさないようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コスパ重視の方はこちらをご覧ください。↓