OGKカブトのヘルメットが安い理由は？アライ、SHOEIと比較

バイクヘルメットの中でもコスパが高い、OGKカブトのヘルメットですが、アライやSHOEIと比べるとなんで安いのか疑問に思いますよね。

結論としては素材、ネット割引、生産国、企業戦略の4点でしょう。OGKカブトは2社と比較すれば安いですが、バイク用ヘルメットの中では価格帯は上の方です。

この記事ではOGKカブトのヘルメットが安い理由を、アライやSHOEIと比較して解説していきます。

OGKカブトのヘルメットが安い理由について知りたい方は読んでみて下さい。

OGKカブトヘルメットが安い理由は素材？

素材というよりネット通販の割引が大きい

引用元：SHOEI

ヘルメットの価格を左右する項目の一つは素材。素材の中でも大半を占めるシェル(帽体)を見てみましょう。

アライが高い理由はFRPの中でも、高価なスーパーファイバーを使用しています。

SHOEIに関しては公式HPには高性能有機繊維を積層となっていますので、OGKカブトの3商品は同等とも言えるでしょう。

引用元：SHOEI

ただSHOEIは衝撃吸収ライナーが、2層構造や多段発泡など細かいところまで作りこまれている点で、多少の価格差が生まれてくるのだと思います。

しかしOGKカブトの内装はCOOLMAXを採用しており、上位モデルは素材や性能と言ったことでは、2社との優越は付けにくいです。

実際OGKカブトの上位モデルは、アライやSHOEIと比較しても、ほとんど定価の差はありません。

価格差があるのは、ネット通販での割引が大きいからだと思います。

メーカーが提示する定価と、販売する側が仕入れる値段は違います。

高く仕入れて安くは販売できません、仕入れ価格がアライやSHOEIよりも、安く設定されているのは確かでしょう

ヘルメット性能や素材での価格差と言うより、販売の仕組みで安く購入できるのが、OGKカブトのヘルメットが安い理由の一つではないかと思います。

モデル別の素材は？

引用元：OGKカブト

公式HPには上位3種しか素材の記載がなかったため、メーカーに直接問い合わせました。

2023/9月現在の情報です。

一般的にはFRP製品の方が加工が難しく、素材自体も高いためFRP製のヘルメットは高くなる傾向があります。ABSは素材自体が安い分、コストカットには向いている素材となります。

ABSだからダメと言う話ではありませんが、ただ性能はFRPと比べると若干落ちることは確かでしょう。

OGKカブトはABS素材であっても、JIS規格を取得していますので、低価格帯のABSヘルメットとは別物だと思って頂いて大丈夫です。

人気のカムイ3シリーズや、リューキ、エクシードは、アライSHOEIと比べて素材から見ても、安くなるのは当然です。

ただF-17やRT-33X、AEROBLADE6シリーズは、かなりコスパが高いとも言えます。

OGKカブトヘルメットが安い理由は生産国？

中国の工場で作っています

OGKカブトのヘルメットは現在、中国青島工場がメインで生産を行っています。アライやSHOEIは国内で生産していますので、多少安くなるのは確かでしょう。

2019年までは中国青島工場で原材料を作り、国内東大阪工場で組み立てを行っていたため、メイドインジャパンでしたが、JIS認証取り消し騒動の後は、中国産となっています。

ただ大阪工場のJIS規格再取得を目指しており、東大阪工場のJIS認証が復活すれば、メイドインジャパンと表記が変わるでしょう。

OGKカブトの中国青島工場自体はJIS認定工場ですので、中国産であっても高い品質です。

具体例を挙げると。

• 中国JIS認証を受けていない工場で生産されたものを、国内で認証(SG、PSC)などを受けたヘルメット
• 中国のJIS認定工場で生産されたもの

こちらの2パターンではヘルメットの品質に大きく差があります。前者が低価格帯のヘルメットと言われるパターンで、レビューを見ればすぐに壊れた・・・など、実際に体験した人もいるでしょう。

JIS規格は日本の規格

日本人の中には中国産＝低品質、中国産＝低価格と感じる方も多いと思います。

ただOGKカブトに関してはその点全く問題ないと思います。

理由は国内のJIS規格に沿った、「製品」と「品質管理体制」を元に生産されています。

これが中国の規格の元に作られているのであれば問題があるかもしれませんが、日本産業規格であるJIS認証商品は、中国産であっても、国内で生産しているのと変わりません。

中国製はもう安くない

バイク歴が長い方は、昔はOGKカブトって安かったのに・・・と感じる方もみえます。それもそのはず中国は日本をとうに抜いて経済大国第2位の国です。

人件費やコスト、品質と言った面で日本と差が無くなっています。

Amazonなどでよく見る、格安商品は中国産も安くはありません、価格が安いのはバングラディッシュ産などで、格安商品も中国から発展途上国生産へと移り変わりつつあります。

OGKカブトヘルメットが安い理由は企業戦略？

アライやSHOEIとの差別化

国内でバイク用ヘルメットは、アライ、SHOEIが2強と言われるほど有名です。

実際OGKカブトも同品質のヘルメットを作ることは十分可能でしょう。ただ商売としてはアライやSHOEIを購入するユーザーを狙うより、違う層を狙った方が利益が出ます。

価格帯別に表にしてみました。

OGKカブトの価格帯はどんな層のライダーにも購入しやすい所が魅力です。アライやSHOEIは確かに品質は申し分ないですし、性能も最高峰です。

ただアライやSHOEIユーザーも価格に関しては、不満に思う方も多いでしょう。

OGKカブトは、1のユーザーも抱え込める価格帯と品質ですし、3、4のユーザーも手が届きやすい価格設定です。

「いつもは格安ヘルメットを使用しているが、たまには信頼性があるメーカー品を」「初めてのバイクヘルメットに」「アライやSHOEIからの買い替え」と言った声がレビューから多く見られます。

仮に性能のみ特化し、アライやSHOEIと同価格帯で勝負していたら、OGKカブトはここまで人気は出なかったと筆者は考えます。

OGKカブトの立ち位置は存在しない

引用元：OGKカブト

OGKカブトは他のメーカーには無い特徴があります。

それはバイクヘルメット以外で、身の回りの生活における親しみやすさです。

代表的なのは自転車の用品で、若い人は通学で使用していたヘルメットはOGKカブトでしょう、お子さんをお持ちの人は、チャイルドヘルメットや、自転車用チャイルドシートです。

一家に一つはOGKカブト商品があるというのは、他のメーカーには無い特徴ですし、認知度は他のメーカーに比べると高いと思います。

OGKカブトのヘルメットが安い理由まとめ

OGKカブトは国内メーカ―の中でも屈指の人気メーカーです。

安いからと言って品質が悪いということは、決してありません。

安全性や機能面も考慮したい、だけど価格は抑えたい、そのような方にはOGKカブトは力強い味方になってくれます。

OGKカブトのヘルメットが気になった方は、チェックしてみましょう。モデルごとの評判についてはこちらの記事をご覧ください。↓

OGKカブトヘルメットの評判は？モデルごとの評判とレビューまとめ

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最後までお読みいただきありがとうございました。