こんにちは、とっちゃんです。
ノーランヘルメットって評判はどうなのかな?気になっているんだ。
近年人気が高まりつつあるノーランのヘルメットですが、日本ではあまり馴染みがないので評判が気になりますよね。
ノーランは欧州№1のヘルメットメーカーで、みなさんが誰もが知っているヘルメット機能を先駆けて開発した企業でもあります。国内最大手デイトナ社が正規代理店を務めます。
この記事ではノーランヘルメットの歴史や魅力から、メーカーの評判、モデル別のレビュー評価まで解説していきます。
ノーランヘルメットとは?
イタリアの老舗
ノーラングループは、1972年創業、オートバイ及び自動車アクセサリーの起業家であるランダ―ノッキ氏によって、自動車用途に使用される、ポリカーボネート射出成型ヘルメットの生産を開始しました。
アポロ計画の宇宙飛行士保護ヘルメットも手掛けたメーカーです。
イタリアの大都市ミラノの北東に当たる、ベルガモにおいて生産されています。日本での国内販売はデイトナ社が日本正規代理店です。
ノーランヘルメットの分類
X-lite | NOLAN | GREX |
Xから始まる型番 | Nから始まる型番 | 国内では取り扱い無し |
カーボン×アラミド繊維 | ポリカーボネート | |
8~12万円 | 3~6万円 |
ノーラングループは3種類のブランドがあります。
国内メーカーと違うのは、3種類に分けられたブランドの中に、さらにモデルが分けられていると考えて下さい。
X-liteは最上位モデルに分類され、10万円前後のモデルばかりです。ただモデルによっては10万円を切る価格ですので、カーボン製としてはコスパが高いと言えるでしょう。
スタンダードなモデルはNから始まる品番で、フルフェイス、システム、クロスオーバー、ジェットモデルとラインナップがあります。
ただスタンダードと言えど価格帯は、国内ブランドのアライやSHOEIとほぼ変わりません。
アライSHOEIと、OGKの中間となっています。
ノーランヘルメットの良い評判は?
欧州No1のヘルメットメーカー
ノーラングループは全てのヘルメットをイタリアで一貫して生産している唯一の企業で、ヨーロッパの中では最大の生産数を誇ります。
年間40万個のヘルメットが世界80か国に輸出され、多くのライダーに愛されています。
日本ではあまり馴染みがないブランドですが、歴史としては古く、デイトナ社が取り扱うことによって今後さらに注目が集まるでしょう。
あの機能はノーランが発祥
エアベンチレーションや、国内でも馴染みがあるピンロックシート、こちらはノーランが他のメーカーに先駆けて開発した経緯があります。現在使用している方も多いでしょう。
またラチェット式あご紐も、ノーランが発祥です。
ヘルメットメーカーの技術革新に、大きく貢献しているメーカーと言っても過言ではありません。
現在販売されているモデルも、先駆的な機能が多く、OEMメーカーでは再現しにくい機能ばかりです。
レースでの実績もすごい
ノーラングループはレーシング部門も数多くの実績を残しています。
世界チャンピオンとして有名な、ケイシー、ホルヘ、カルロス、マルコ氏など有名選手をサポートしてきました。
ノーラングループレーシング部門で、現在の取得している世界タイトルは74個もあり驚異の実績を誇ります。
サーキットやレースではよく見ると、ノーランやX-liteのロゴを見つけることが出来るでしょう。
ノーランヘルメットの悪い評判は?
アジアンフィットがない
ノーランヘルメットはインターナショナルサイズになっています。AGVやHJCのようにアジアンフィットはありません。
ただしアジアンフィットであっても、中々合わないのが海外製ヘルメットのデメリットでもあります。
ノーランに限らず、どんなヘルメットでも試着は大切です。
フィッティングサービスを行っている店舗もありますので、チークパッドの厚みなど、内装の調整をしてもらった方が失敗がないと思います。
PSC/SG規格のみ?
ノーランのヘルメットはX-liteのX-803RS、X803はSGとMFJ公認ですが、他のモデルは全てSG規格のみです。
国内のユーザーはアライのスネルや、JIS規格のイメージが強いので「SG規格しかないけど・・・」と感じる方もみえると思います。
その点は大丈夫です。国内ではSG規格しか認証していませんが、ノーランのヘルメットはヨーロッパの規格である、ECE22-06に準じています。
こちらのECE22-06の規格は、2021年から施工された新基準で、20年ぶりに更新されました。従来のECE22-05よりさらに厳しい基準となっており、試験項目が多いため、JISより厳しい規格とされています。
試験内容はダイネーゼ公式HPで詳しく公開されています。
またイタリアのノーラン公式HPでは
「特定のニーズに応えて、次の追加の承認も利用できます。」
- JIS T 8133およびMFJ 日本
現在はSG規格のみですが認証を受けていないだけで、品質は十分満たしており、ニーズが高まれば今後認証が追加されるでしょう。
ただその分価格に反映されますので難しい所です。
ノーランヘルメットの評判が良いモデルは?
ノーランヘルメットのラインナップ一覧(国内)
※2023/9月時点のラインナップです。
X-lite
全27カラー | 全1カラー |
全3カラー |
NORAN
フルフェイス | |
全18カラー | 全24カラー |
フリップアップ(システム) | |
全4カラー | |
クロスオーバー | |
全13カラー | 全3カラー |
全2カラー | |
ジェット | |
全2カラー |
モデル | シェル材質 | 規格 | あご紐 |
X-803RS | カーボン&コンポジットファイバー | SG規格(MFJ公認) | Dリング |
X-803 | カーボン&コンポジットファイバー | SG規格(MFJ公認) | Dリング |
X-903 | カーボン&コンポジットファイバー | SG規格 | マイクロロック |
N808 | LEXANポリカーボネート | SG規格 | マイクロロック |
N606 | LEXANポリカーボネート | SG規格 | マイクロロック |
N100₅/PLUS | LEXANポリカーボネート | SG規格 | マイクロロック |
N70-2X | LEXANポリカーボネート | SG規格 | マイクロロック |
N70-2GT | LEXANポリカーボネート | SG規格 | マイクロロック |
N405GT | LEXANポリカーボネート | SG規格 | マイクロロック |
N405 | LEXANポリカーボネート | SG規格 | マイクロロック |
X-liteはカーボン×アラミド繊維と高級素材で作られているモデルとなり、アラミド繊維は一般的には消防士の防火服や、警察官の防弾ベスト、船体補強、航空機、宇宙衛星にも採用されている、合成繊維です。
LEXANポリカーボネートはポリカーボネートのブランド名で、米ゼネラル・エレクトリック社の商標商品。機動隊の防弾盾などにも使用される超高強度の素材となります。
注意点としてDリングに慣れている方は、X-liteの2モデル以外マイクロロックになる点で、ヘルメットロックはあごに掛けるなど工夫は必要でしょう。
国内通販でよく売れているのは、X808/903、N606、クロスオーバーシリーズです。
N-606は豊富なカラーが魅力
全24カラー |
N-606シリーズはベーシックなフルフェイスではありますが、豊富なカラーラインナップも魅力の一つです。
N808はシンプルなカラーリング、N606は遊び心があるカラーリングとなっています。
まずは魅力の一つであるカラーを見ていきましょう。
N808のカラーリングは18カラーから選択できます。
N808とN606の違い
N808 | N606 |
プッシュリターン式インナーバイザー(4段階) | エコフレンドリー内装 |
調整可能内装 | UV400インナーバイザー(7段階) |
エマージェンシーリリース | ピンロック |
ピンロック | マイクロロック |
マイクロロック2 | |
首元の防風内装 | |
密閉シールド |
N808の方が上位モデルの位置づけです。インナーバイザーをあご元のボタンで操作できるほか、内装も位置調整も可能です。
カラーリングによっては価格は変わらないため、機能も注目しましょう。
N70シリーズは状況に合わせて換装できる
N70/405シリーズはスタイルを変更できる点が魅力です。モデルとしては並び順に高くなります。
N70-2GTやN405はカラーリングが少ないので、カラーリングもこだわりたい人は、N70-2Xあたりが選びやすいでしょう。
N70/405の特徴は視界が広い点と、あごの部分の強度が気になる人もいるかと思いますが、あごの部分もECE規格通過品と同じチンガードを採用しています。
オンオフ両立や、季節での使い分け、車両での使い分け、ユーザーのスタイルに合わせて換装できるのは国内では珍しい仕様です。
注意点はチークパッドが内装一体となっています、チークパッドでの調整は出来ないため、要試着です。
ノーランヘルメットのモデル別の評判
各通販サイトのレビューを総合的にまとめて紹介します。レビューが少ない、またはないモデルは除外しています。
X-803
良い評判
- イタリア製でも日本人の頭に合う。
- 見た目がカッコいい。
- カーボン素材で注目度あり。
- 頑丈で高級感があり、安全面にも優れている。
- サーキットでの使用に適している。
- 風圧でブレにくい。
- ノーランはあまり見かけないブランドで独特。
- エアーがよく入り、高速走行時も軽い。
- フッティングがしっかりしているが硬くない。
- 口元のベンチレーションがよく効いていて、呼吸しやすい。
悪い評判
- チークパッドがきつい。
- 横が狭くて耳が痛い。
- メガネが装着しにくい。
- 想像より重い。
- サイズが大きい。
- 頭が痛くなる場合がある。
- 顎紐のボタンが止めづらい。
- カーボンだが、それほど軽くない。
- 後方視野が狭い。
X-903
良い評判
- フィット感が良く、国産ヘルメットと同じサイズ感。
- 比較的軽量で、上下の視界も広い。
- 内装外装に高級感がある。
- 厚みのあるクッションパッドで装着感がとても良い。
- サイズ感がちょうどよく、締め付けや圧迫感がない。
- 内装は取り外して洗える。
- 上質な塗装やパーツの質感。
- エアインテークに赤の差し色がアクセントになる。
- シールドが磁石で一瞬で脱着可能。
- 高速走行時の安定感が印象的。
悪い評判
- 重く、長時間使用すると首に負荷がかかる。
- 風切り音が煩い。
- シールドの気密性が微妙。
- ベンチレーションが効かない。
- 使用中に頭の側面に痛みが走る。
- 上方視界が見づらい。
- 後方の見切りもやや悪い。
- サンバイザーのレバーの位置が手探りで慣れるまでわかりにくい。
- シールドの開閉がスムーズでない。
X-liteシリーズはX803、903が売れ筋でした、日本人にも合うフィット感と言う方もみえれば、チークパッド頬周りがキツイと言う意見もあり、ただ他の海外メーカーより少ない印象を受けました。
機能やデザインについては高評価が多い反面、他のカーボンヘルメットを被ったことがある人は若干重く感じるようです。
X-liteシリーズを購入するライダーは、ハイエンドモデルユーザーも多いため、厳しい意見も目立ちました。
N606
良い評判
- ショウエイと同じぐらいのフィット感がある。
- ピンロックシートが同梱されている。
- 価格がリーズナブル。
- 色合いとデザインが気に入ったとのコメントが多い。
- 頬へのフィット感が良く、被り心地が良い。
- 頭が大きめでもちょうどいいフィット感がある。
- 軽くて、サンバイザーも付いている。
- 風がしっかり抜ける設計で、暑い日でも快適。
- 国産よりも好みのカラーリングがあった。
- 頭に無理な圧迫感がなく、ちょうどいいサイズ感。
- 頭を前後左右に振ってもヘルメットがずれない。
- チークパッドがしっかりと頭をホールドしてくれる。
- デザインが良く、イタリアのセンスが感じられる。
- インナーバイザーが付いていて軽い。
- 開口部の幅が広く、耳が痛くならない。
悪い評判
- Amazonの梱包が不十分で商品が傾いていた。
- スピーカー取り付け場所がない。
- あご紐の設計によって事故時の安全性に不安を感じる。
- ヘルメットホルダーにつなげられない設計。
- サイズ感が一貫していないため、サイズ選びに困る。
- シールド越しの視界が少し歪んで見える。
- 被りがやや浅いと感じる。
N606はデザインやカラーリングの高評価が目立ち、フィット感も好評でした。
マイクロロックに不満を覚える方もみえ、安いブランドではありませんので、ヘルメットの盗難対策は考えたほうが良いでしょう。
N808はサイズ違いの意見ばかりでしたので、サイズが合えばモデルとしてはN606より上位ですのでN808も良いと思います。
N70-2X
良い評判
- ジェットモードで頭がしっくりと入る。
- 外観がかっこいい。
- ピンロックシートが素晴らしく、寒い日でもシールドが曇らない。
- インカム(インターコム)の設置が容易。
- 重量はやや重いが、特に辛くはない。
- フルフェイスとジェットの両方で使用可能。
- インナーバイザーが付いており、操作も簡単。
- しっかりとした作りで安心感がある。
- ベンチレーションが開閉できる。
- パーツの成型やファブリック部分の縫製が高品質。
- インナーキャップを着けると耳が痛くなりにくい。
- 風切音が少なく、軽いので疲れにくい。
- 安全性は確保されており、チンガードがついている。
- 機能やデザインには問題ない。
悪い評判
- フルフェイスモードでの頭入れがキツイ。
- サイズがもう少し大きくてもよかった。
- 帽体が大きめで、小柄な人には頭でっかちに見える可能性あり。
- N-COM用のブラケットが取り付けられているため、他のインカムを取り付ける場合は少し手間がかかる。
- ピンロックシートの大きさが一致しない場合がある。
- マイクロラチェットシステムの顎紐が不評。
- ヘルメットロックが使えない。
- 口元のベンチレーションが不十分。
- 長時間使用すると耳が痛くなる。
- 顎紐が喉仏に当たって痛い。
- 価格が高めで、元値を考慮すると高いと感じる。
N70-2GT
良い評判
- 口元が広く、視界も良好で違和感なく使用できた。
- サイズ感が良く、長距離での使用にも問題なし。
- ピンロック付きで、価格もお手頃。
- 視野が広く、安心感がある。
- 首周りのフィット感が良く、防音対策もしっかり。
- システムヘルメットより軽量で好印象。
- 内装の素材感が高く、シールドの装着もしっかり。
- PINLOCKが曇りにくく、非常に便利。
悪い評判
- 風切音が大きく感じる。
- 帽体が大きめで、身長170cm程度だとバランスが悪い可能性。
- サイズが合わず返品した例あり。
- 頭の側部が締め付けられる感じがある。
- 風を巻き込みやすく、冬場は顎周りが冷たい。
- 内装が薄くてうるさい、風切り音がする。
- シールド面積が広く、冷却されやすい。
- ピンロックの範囲外は曇りやすい。
N405GT
良い評判
- 部品の脱着が容易
- 大きな視界、ピンロックシート付き
- 稼働式バイザーが便利
- 冬用グローブでもシールドバイザーの操作が容易
- インカムイヤホンの装着スペースあり
- デザインがかっこいい
- 視認性が高い
- ブランド感が高い(”made in Italy”)
- 内装や内臓シールドの作りが丁寧
- 色々なスタイルに対応(ジェット、フルフェイスなど)
- 一般道での使用が快適
- デザインが美しく、特にアドベンチャータイプのバイクによく似合うと感じられる。
- コストパフォーマンスが高い。
- サングラスは色が薄めだが、夏の強い日差しでもまぶしくない。
- 内装が使っているうちにフィットするようになった。
- イタリア車に乗るからイタリアのヘルメットとしてノーランを選んだ。
- 様々なスタイルに変更可能で、脱着式チンガードが使える。
- アライと同じLサイズで問題なく、フィット感もアライに近い。
- 前の安物より風切り音が小さい。
- サイズがちょうどよく、頭の形に合っている。
悪い評判
- 風きり音が大きい
- 日本人の頭形に合わない可能性
- 耳が折れた感じになる
- サンシェードのレバーが細く、操作しにくい
- 高速での風切り音が大きすぎ
- ヘルメットが震える
- 高速での使用感が悪い
- 初めて使用する際に少しきつい。
- インナーシェードの操作レバーが細くて折れそう。
- チンストラップがマイクロラチェットタイプで、ヘルメットホルダーに引っ掛けることができない。
- サイズ感が小さめで、特にLサイズが通常よりも小さい。
- フルフェイスの強度には及ばない。
- 風切り音が大きい。
- ヘルメットホルダー用のD環がなく、メットインにも入りにくい。
- 高速道路を走っていないので、風切り音については不明。
- チープ感からくる安心感はアライに負ける。
- 遮音性が低く、インカムの音はあまり聞こえない。
- 風切り音がチンガードを装着しても存在する。
- 音楽やラジオのDJの声は聞きにくい。
N70シリーズやN405についてはデザイン、装着感共に好評でした、その反面フルフェイスに比べると風きり音などの遮音性と強度は若干劣るのは形状から致し方ないでしょう。
視界が広いという意見と、両立できるという意見が印象的でした。
ノーランヘルメットはどんな人におすすめ?
- 他の人と被りたくない
- 安くカーボンヘルメットが欲しい
- 高品質×カラーリング
- 高品質な換装ヘルメットが欲しい
- イタリア製のバイクに乗っている
ノーランのヘルメットはまだまだ日本では浸透していません。AGVはよく見かけるようになっており、人と被りたくない方で高品質なヘルメットが欲しい方には合っているでしょう。
また換装式で高品質なヘルメットは中々ありませんので、N70シリーズやN405GT辺りはおすすめです。
ただサイズ選びは注意が必要な点と、Dリングやワンタッチバックルに慣れている方は使用感が変わることは否めません。
ドカティ、アプリリア、モトグッツィ、MVアグスタ、ビモータなど、イタリア車ユーザーは本場イタリアのノーランを愛用するのも良いと思います。
ノーランヘルメット評判まとめ
サイズが合わなければ、どんなに良いヘルメットでも使用感はよくありません。
アジアンフィットでないにも関わらず、フィット感が高いノーランヘルメットですが、試着をしてからの購入をおすすめします。
またネットで購入する際は、並行輸入品はサポートを受けられない可能性もあります。販売元が正規販売店であることを確認しましょう。
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デイトナの公式ノーランHPはこちら↓
イタリアのノーラングループ公式HPはこちらです。(日本語に翻訳して下さい)↓
最後までお読みいただきありがとうございました。