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バイク盗難犯人をボコボコにしてもOK?手を出さずに制裁する方法

ツーリング

こんにちは、とっちゃんです。

バイクが盗まれた時に犯人を、ボコボコにするのは良いのかな?

バイク盗難の犯人をボコボコにしたいというのは、ライダー共通の考えでお気持ちは分かります。

犯行現場に居合わせた場合や、大切な愛車が傷だらけになって帰ってきたら、誰もがそう思うでしょう。

ただし、余程の正当防衛が成り立たない限り、法律上また現実的にはかなりリスクが高い行動です。

結論としてバイク盗難犯人をボコボコにするのは絶対にNGです。

ただ損害が出ている場合は損害賠償請求ができます。

この記事ではバイク盗難犯人をボコボコにしてはいけない理由から、盗難犯人相手に出来る制裁について解説していきます。

バイク盗難犯人をリアルでボコボコにする前に読んでみて下さい。

※筆者は弁護士ではありません弁護士に相談する前の予備知識として本記事を参考にして下さい。予備知識が必要な理由は、相談がスムーズにいく点です。弁護士に相談する場合もお金が掛かります。

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バイク盗難犯をボコボコにしたらどうなる?

犯行現場では命を落とすことも

例えば上記の状況で犯人ともみ合った場合、犯人が丸腰である可能性はありません。

犯人によっては刃物などを所持している可能性もあり、犯人と接触するのは極めてリスクが高いです。

またバイクの窃盗は複数犯で行われることが多いため、バイクのみならず自身にも危害を加えられる恐れもあります。

国内では報告はありませんが、海外ではもみ合った際に、被害者が死亡したというケースも報告されており、犯人と接触するのは賢明ではないでしょう。

暴行罪、傷害罪で訴えられることも

日本の法律は被害者はもちろん保護してくれますが、加害者も保護する法律となっています。

したがってバイク盗難犯人をボコボコにした場合、自身が加害者となり訴えられる可能性もあります。

具体的には暴行罪、傷害罪などが挙げられます。

  • 暴行罪は暴行を加えた際、特にケガがなかった場合
  • 傷害罪は血が出るようなケガを指します。
暴行罪 2年以下の懲役

もしくは30万円以下の罰金

傷害罪 15年以下の懲役

または50万円以下の罰金

窃盗罪 10年以下の懲役

または50万円以下の罰金

血が出るような傷害を負わせた場合は、犯人の窃盗罪と同様の罪の重さとなり、被害者としては何のメリットもありません。

日本の窃盗罪の軽さは、ひとまず置いといて、逆恨みされ事件後何をされるか分かりません。

バイクの盗難犯人をボコボコにするのはやめておいた方が良いでしょう。

正当防衛は成り立つのか?

正当防衛が成り立つから良いのではないか?と言う点ですが、正当防衛と言うのは厳格な要件があり、そうそう簡単に成り立つものではありません。

  1. 急拍性:今まさに侵害を受けている、または侵害が差し迫っている状態
  2. 不正の侵害:生命、身体、財産等法的に保護される権利に介しての加害行為を受けた場合
  3. 防衛の意思:自身や他人の権利を守ろうという意思
  4. 防衛行為の相当性:回避するためにやむ得ない場合、必要最小限の行為かどうか

正当防衛は必要だからといってどんな行為でも認められるわけではありません、あまり度が過ぎると過剰防衛と判断されることがあり、正当防衛が認められないケースもあります。

具体的な例を挙げてみましょう。

1.バイクが盗まれようとした時に、犯人を引きずり降ろして犯人がケガをした。

おそらくここまでなら、十分認められるはずです。

2.引きずり下ろした犯人を、ボコボコに暴行した。犯人は骨折や出血を伴い意識不明の重体。

2の場合、過剰防衛とされ、バイクを盗まれた被害者が、加害者となる恐れもあります。

バイク盗難犯人をボコボコにする前に

犯行現場に遭遇したら

万が一盗難の現場に居合わせた時は、犯人との接触は極力避けることと、直ぐ様に警察への連絡、または動画記録を取ることをおすすめします。

防犯カメラやGPS機器を付けていない方は、動画を撮り証拠を残す。

顔まで撮れていなくても、犯行に使われた車両を特定できれば、犯人の足取りを掴むことが出来ます。

ただ顔まで撮影出来たとしてもSNSに挙げることは避けましょう、モザイクを掛けていなければ、こちらが不利になる場合もあります。

もちろんこれらは机上の議論であって、実際に犯行現場に遭遇したら、冷静ではいられないでしょう。

ボコボコにしたい気持ちはライダーなら十分分かります。ただ一旦冷静になって、盗難犯をボコボコにするのはリスクが高いですし、自身の身の危険もあります。

犯人逮捕の為の証拠を、一つでも多く残すことが一番でしょう。

事件後にバイク盗難犯人を見つけた場合

YouTubeなどでも、盗難後に犯人を見つけた。と言う動画が数多くあります、ただボコボコにするなんてことは誰一人していません。

実際犯人をボコボコにしたとして、何のメリットもありませんし、むしろデメリットしかありません。

犯人特定にはかなりの労力が入ります、余程のコミュニティがない限り、特定は難しいでしょう。

特定出来た際は、警察に届けるのが一番です。あとは警察に任せ、警察からの連絡を待ってください。

バイク盗難犯人に被害を請求する

損害賠償請求をする

バイクの盗難で犯人に損害賠償請求する方法もあります。

相手が応じるかは別問題として、弁護士を立てなくても個人で、損害賠償を請求することが出来ます。

裁判手続きをせずに、当事者同士の話し合いにより意見の賠償を解決することは、示談とも言われています。

まずは請求できる可能性がある、賠償の内容について説明します。

  • 積極的損害
  • 消極的損害
  • 慰謝料

積極的損害は、盗難に合わなければ発生しなかった損害です。バイク盗難の場合は修理費や、代替の交通費などが当てはまります。

消極的損害は、盗難に遭わなければ将来獲得していたと想定できる利益に対しての損害です。

仮にバイクの盗難で警察署への出向いたり、手続きなどで休業になった場合は、休業損害を請求できます。

慰謝料は、精神的苦痛に対して支払われるお金です。

あまりに高額な金額は請求できません、ですが一般的な窃盗による損害は請求できます。

数値化できる修理費や、バイクを損失したことによる交通費、休業に伴う損失。

窃盗の慰謝料の相場は+20万円程度とされています。

損害請求書を書く前に

まずはバイクの盗難に遭った際に、お世話になった警察署に電話で連絡します。

  • 検番
  • 送検年月日

こちらの2点を教えてもらいます。検番とは盗難の刑事記録番号の様なものです。

未成年でない場合は検察庁にて、犯人の個人情報を教えてくれます。服役中の場合は損害賠償は出来ないので注意して下さい。

また犯人が未成年であっても、個人情報は入手できます、ただ都道府県によって対応が異なるため、お住まいの地域の家庭裁判所に電話して、手続きの方法を教えてもらって下さい。

未成年であっても犯人の名前住所、保護者責任者の名前と住所を教えてもらえますので、未成年の場合は保護者責任者へ請求することとなります。

実際にバイク盗難に遭った方で、損害賠償請求をされた方の記事を参考にさせて頂きました。↓

盗難の損害賠償請求の仕方と示談金。バイク窃盗被害の弁償方法
...

あとは損害額を計算し、損害賠償請求書を作成します。

損害賠償請求書の書き方

損害賠償請求書にはテンプレが存在するため、ネット検索で損害賠償請求書の書き方と検索すれば、いくらでも出てきます。

損害賠償請求書

私は、令和○○年○○月○○日午後○○時○○分頃、○○県○○市○○町○丁目で、貴殿が盗難したバイク(検番)の持ち主です。

この盗難により私が所有する○○は破損し、下記1のとおり損害を受けました。したがって、民法第709条に基づき、上記損害の賠償を請求いたします。

つきましては、本書面到達後〇〇日以内に、下記2の口座あてに振り込みをお願いいたします。もしこの期間内にお支払いなき場合には、法的手段をとらざるを得ませんのでご了承ください。

下記.1

損害内容:〇〇

損害請求額:○○円

損害請求額詳細:項目ごとに分け金額を詳細に記載する

下記.2

支払方法:銀行口座を記載

支払期日:令和○○年○○月○○日

連絡先:○○〇

交通事故のテンプレを使用するのが書きやすいと思います。

また損害賠償請求者は内容証明郵便などを活用して送付して下さい。

内容証明郵便とは?

一般書留郵便物の内容文書について証明するサービスです。
いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって当社が証明する制度です。

引用元:郵便局

内容証明に法的な効力はありませんが、相手側に心理的な効果を与えるには十分効果がありますし、誰が誰宛てにどのような文章を送ったかの公的証明にもなります。

任意保険の弁護士特約も確認しよう

バイクの任意保険には、弁護士特約という特約が付帯されている保険もあります。

示談に応じない場合は裁判と言うことになりますが、費用と労力も掛かります。

また弁護士との相談費用としても使用することも可能です。

  • 火災保険
  • 生命保険
  • クレジットカード
  • 自動車保険

弁護士特約はバイクの任意保険に限らず、他の保険でも付帯していることが多いので、弁護士特約が付いた保険を事前に確認し、内容を確認しておきましょう。

弁護士に頼むのが一番

  1. 示談交渉
  2. 示談不成立
  3. 訴訟

損害賠償請求は個人でも可能です。ただ個人でやるにはハードルが高く、心配な方もみえるでしょう。

弁護士費用は掛かりますが、示談の時から弁護士を仲介することも出来ます。特約が使用できる方は初めから弁護士に依頼したほうがスムーズかもしれません。

訴訟まで行くと弁護士を立てないと、個人で行うには厳しいでしょう。出来れば示談で可決したいところです。

バイク盗難犯人をボコボコするなら法的に

感情的になってはダメ

バイクの盗難犯が掴まる検挙率は、2022年度は18.4%と警視庁が発表しています。

低い検挙率となっていますが、必ずしもゼロではありません。

犯人相手に感情的になれば更なる損害を受けることにもなりますし、恐喝罪で逆に不利になる場合もあります。

ただバイクの盗難犯人に同情する必要はありません、それが未成年だとしてもです。

冷静になり着々と損害賠償の準備を始めて下さい。

バイクの被害が廃車になってしまった等、高額な損害賠償になる場合は弁護士と相談の上で話を進めたほうが良いでしょう。

相談料は無料ではありません

弁護士への相談は無料相談もありますが、基本は有料です。

相場としては30分5000円、1時間で1万円となります。お手頃な料金の所で相談しても良いでしょう。

安くはありませんので、冒頭でも書かせて頂いた通り、要点をあらかじめ理解してからの方が相談時間を短縮できます。

バイク盗難の場合は不法行為を受けて起こした損害賠償請求となり、いくらかは弁護士費用も相手側に請求できるようです。

ただそのあたりは専門家でないと判断は難しいと思います。

お住いの弁護士協会からの紹介や、全国展開しているような法律相談事務所に依頼して、損害を受けた被害は取り戻しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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