こんにちは、とっちゃんです。
バイクのオイル交換頻度3000kmって本当かな?もっと長くても問題ないのかな?
バイクのオイル交換は3.000km、5000km毎が推奨されているのは、みなさんもご存じの通りだと思います。
オイル代が掛かるから少しでも抑えたい、もう少し長いスパンでも良いのかな?と疑問に思う方も多いでしょう。
結論として2輪メーカー推奨のオイル交換頻度を守れば問題ありません。車種によっては6.000km、10.000kmでも大丈夫です。
ただし車種によっては3.000kmを目安にした方が良い場合があり、正確な推奨グレード、SAE規格(粘度)は車種によって違うため、オーナーズマニュアルを参照することを推奨します。
この記事ではバイクオイル交換頻度についてのメーカー推奨値から、3.000km/5000kmと言われる理由、純正オイルグレード、車種ごとの調べ方まで解説していきます。
メーカー、車種ごとのバイクオイル交換頻度について知りたい方は読んでみて下さい。
バイクオイル交換頻度メーカーごとの推奨距離
メーカー別のオイル交換頻度
メーカー | HONDA | YAMAHA | Kawasaki | SUZUKI |
初回(新車時) | 1.000kmまたは1か月 | |||
空冷車 | 3.000km
1年毎 |
3.000km
1年毎 |
– | 3.000km
1年毎 |
空冷車
(オイルクーラー付き) 水冷車 (250cc以下) |
6.000km
1年毎 |
6.000km
1年毎 |
6.000km
1年毎 |
6.000km
1年毎 |
水冷車
250cc以上 |
10.000km
1年毎 |
10.000km
1年毎 |
6.000km
1年毎 |
6.000km
1年毎 |
※50cc、125ccクラスの方は水冷、空冷問わず3.000km毎が推奨されています。Kawasakiは4サイクル125cc以下、125cc以上の区分の仕方で、距離は共通です。
意外と聞いていた距離数より、長いと感じる方が多いと思います。
現在は水冷車が主流ですので、多くの方は10.000km、6.000kmに該当するでしょう。
続いてオイル交換には欠かせない、オイルフィルターの交換時期です。
オイルフィルター交換頻度
メーカー | HONDA※ | YAMAHA | Kawasaki | SUZUKI |
初回 | 1.000kmまたは1か月 | |||
空冷車 | – | 9.000km毎 | – | 9,000km毎 |
空冷車
(オイルクーラー付き) 水冷車 (250cc以下) |
12.000km毎 | 18.000km毎 | 18.000km毎 | 18,000km毎 |
水冷車
250cc以上 |
20.000km | 30.000km | 18.000km毎 | 18,000km毎 |
HONDAはカートリッジタイプであるかないかで、12.000kmと20.000kmで分けられます。
メーカーごとにバラツキがありますが、HONDAがオイル交換2回に一回、他のメーカーはオイル交換3回に一回が推奨交換頻度です。
交換頻度が高いことは悪いことではありませんし、若干車種によってバラツキがあるため(特にYAMAHA車)メーカーごとの推奨オイル交換時期についての、公式HPを確認してみましょう。
推奨交換時期については、オイルのみならず。
- ブレーキ関連
- エアクリーナー
- 冷却水
- 点火プラグ
等の記載もされています。排気量やメーカーによって異なる場合がありますので、一度覗いてみて下さい。
ただ総合的な項目のため、指定グレードや、粘度は掲載されていません、さらに詳しく車種別に知りたい方は下記のオーナーズマニュアルの調べ方を参照して下さい。
メーカー公式の総合的な定期交換部品のページリンクに飛びます。↓
なぜバイクのオイル交換頻度は3.000km?
交換頻度が早いに越したことはない
なぜバイクオイルの交換頻度が3.000kmや5.000kmと言われるか?
もちろん3.000km5.000kmの交換は間違っていませんし、メーカーがオイルを買って欲しいという、陰謀論的なことも考える方もいるでしょう。
確かに一理あります。
ただ交換サイクルが早いことに越したことはありません。以下のような走行が多い方は交換サイクルを早めることをおすすめします。
- 未舗装路での走行が多い
- 短距離走行の繰り返し
- アイドリング状態での長時間の使用
- 寒冷地での使用
また回転数が高い、回すバイクはオイルの劣化が早いため、メーカー推奨より早めることで、エンジン内を常にクリーンに保てるでしょう。
交換サイクルが早いのは問題ありあませんが、交換サイクルが遅い場合は問題がありますので、3.000km/5.000kmと早めの交換頻度が、情報として広まっているかもしれませんね。
バイクオイル交換頻度を早めたほうが良いバイクは?
純正推奨グレード以下のオイルを使用している
上記で紹介したメーカーの交換頻度はメーカー推奨のオイルを使用している場合です。
車種ごとに。
- JASO規格(国内規格)→例:MAなど
- SAE規格(粘度)→例:10W-30
- API分類(海外規格)→例:SJやSLなど
規格の交互性はSL=MA SM=MA2が目安です。日本規格での最上位はMA2になります。
一般的に市場に出ているのは、SL前後~およびMA規格のものがほとんどですので、余程の格安オイルでない限り、問題ないグレードであると思いますが、指定のグレード以下ですと劣化が早い場合があります。
国内規格のMAであれば、ほとんどのバイクは問題ありません。社外オイルを選ぶ際はグレードにも注意して選んでください。
何を入れるか迷う場合は、純正指定オイルを入れていれば大丈夫です。
純正オイルのグレードは?
HONDA
ウルトラ | SAE | JASO規格 | API規格 | ベースオイル |
G1 | 5W-30 | MA | SL | 部分化学合成油 |
G2 | 10W-40 | MA | SL | 部分化学合成油 |
G3 | 10W-30 | MA | SL | 100%化学合成油 |
G4 | 0W-30 | MA | SL | 100%化学合成油 |
S9※ | 10W-40 | MB | SL | 部分化学合成油 |
E1※ | 10W-30 | MB | SL | 鉱物油 |
※スクーター用
HONDA車はJASO=MA、API=SL規格以上のオイルでしたら問題ありません、ただSAE(粘度)は車種によって違いますのでその点は注意が必要です。
YAMAHA
ヤマルーブ | SAE | JASO規格 | API規格 | ベースオイル |
スタンダードプラス | 10W-40 | MA2 | – | 鉱物油 |
スポーツ | 10W-40 | MA2 | – | 部分合成油 |
プレミアムシンセティック | 10W-40 | MA2 | – | 化学合成油 |
RS4GP | 10W-40 | MA2 | – | 化学合成油 |
ブルーバージョン※ | 10W-40 | MB | – | 部分合成油 |
レッドバージョン※ | 10W-30 | MB | 鉱物油 |
※スクーター用、一部ヤマルーブFXの適合車両にも使用できます。
YAMAHAは粘度のバリエーションは少ない印象です。JASO規格は最上位MA2に相当します。
Kawasaki
カワサキ | SAE | JASO規格 | API規格 | ベースオイル |
R4 | 10W-40 | MA | SJ | 部分化学合成油 |
S4 | 10W-40 | MA | SG | 部分化学合成油 |
ヴァンヴェール冴速 | 10W-40 | MA | SL | 全化学合成油 |
ヴァンヴェール冴強 | 10W-50 | MA | SM | 全化学合成油 |
カワサキはエルフとのコラボオイル、ヴァンヴェールが上位グレードに位置しています。ほとんどの車両の指定オイルはR4、S4となっています。
SUZUKI
エクスター | SAE | JASO規格 | API規格 | ベースオイル |
R5000 | 10W-40 | MA2 | – | 鉱物油 |
R7000 | 10W-40 | MA2 | – | 部分合成油 |
R9000 | 10W-40 | MA2 | – | 全合成油 |
R5000スクーター | 10W-40 | MB | – | 鉱物油 |
スズキはR9000が最上位モデルで、すべてMA2規格となっています。R5000とR7000は価格としては差がないため、R7000を基準すると良いでしょう。
現在の純正オイルはどのメーカーも高性能です。サーキット走行をする人は別として、一般ユーザーには純正オイルで十分です。
空冷バイク
オイルクーラーがない空冷車は、ツーリングでの渋滞時や、真夏の際は油温が100度以上になることもざらにあります。
オイルクーラーがある車両でも、油温を計測できる方はご存じでしょう。
メーカー推奨交換頻度でも、空冷車が水冷車に比べ、速いサイクルであることが分かります。
エンジンオイルの設計は100℃を目安に設計されているのもが多く、100℃を超えると優秀なオイルでも熱で劣化し始めてしまいます。
特にビンテージバイクは、そのような傾向があり、交換頻度を早めたり、夏場は粘度を上げる対策も必要です。
具体的には春秋冬は10W-30や10W-40、夏場は20W-50など選択することで熱ダレを軽減することも出来ます。
小排気車またはオイル量が少ないバイク
各メーカー50ccや125cc以下では水冷空冷に限らず、3.000kmが目安です。
小排気車はオイル量が少ないため、循環が早くオイルの劣化が早くなります。125cc以下の方は交換サイクルを3.000kmとみておいて間違いないでしょう。
またスクーター用は種類が別途ですので、オイル選びの際はスクーター用を選ぶようにして下さい。
車種ごとの推奨オイル交換頻度やグレードの調べ方は?
オーナーズマニュアルを参照しよう
オイル量、指定グレード、粘度など、より正確なオイル情報が欲しい場合は、取扱説明書(オーナーズマニュアル)を参照して頂くと良いと思います。
中古車で購入した場合や、オーナーズマニュアルがない方向けに、手順や画像掲載は控えさせて頂きますが、以下のリンクから調べることが出来ます。
排気量、車種名、年代などを入力すると、取扱説明書をダウンロードできます。
どのメーカーもメンテナンス→オイル関連の項目を見れば、指定グレードや粘度が記載されています。
※PC環境推奨
HONDA
YAMAHA
Kawasaki
SUZUKI
※利用規約の同意の上閲覧して下さい。
消耗品の交換時期も記載されていますので、オイル交換のみならず役に立つと思います。
また現行車両でなくても閲覧できますので、中古車で購入しオーナーズマニュアルがない方も多いと思いますので、参考にして下さい。
バイクオイル交換頻度はユーザー次第
メーカーの推奨交換サイクル以下であれば、交換頻度はユーザーが決めればいいでしょう。
純正の指定オイルで、指定の交換頻度を守れば、推奨の6.000kmや10.000kmでも何ら問題ありません。
特に250cc以上の水冷車やオイル量が多いバイクの場合は、今まで3.000kmや5.000kmで交換する頻度を、少し長めに変更し、維持費を抑えるのも良いでしょう。
ライダーの年間平均走行距離は4.000km前後と言われていますので、推奨距離よりも下回る人が多い場合もあります。
1年に一度オイル交換、と言う頻度でも良いと思います。
逆に「バイクを大事にしたいから、オイル交換はマメにしたいし、3.000km毎に良いオイルを入れたい」と言う人は、その人にとってはそれが正解です。
オイル交換頻度はメーカー推奨頻度を基準にし、ユーザーが決めればいいと思います。
バイクのオイル交換頻度まとめ
バイクオイル交換の頻度はメーカー推奨頻度を守り、粘度やグレードについてはオーナーズマニュアルまたはサービスマニュアルに記載されているものが、一番正確です。
オイルにより体感が変わるバイクも多数ありますので、色んなメーカーのオイルを変えることで楽しみがまた増えます。
オイル交換をして気持ちいいレスポンスを体感しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
各社純正オイル購入はこちら☆↓