こんにちは、とっちゃんです。
400ccのスクランブラーバイクを教えてくれる?
400ccクラスで選べるスクランブラーバイクは現存ほとんどありません。
トライアンフの2024年発売予定のSCRAMBLER 400 Xぐらいです。しかしスクランブラー感がある車両はいくつかありますのでご安心ください。
この記事ではスクランブラーバイクの概要から、400ccがない理由まで、現在入手可能なスクランブラー感がある5車種を比較して解説していきます。
400ccクラスのスクランブラーバイクをお探しの方は読んでみて下さい。
スクランブラーとは?
スクランブラーは、オフロードも走れるオンロードバイクと言った位置付けです。
元々の歴史は1960年代オフロードバイクがまだなかった時代に、オンロード車をオフロードも走れるようにしたスタイルを、スクランブラーと呼ぶようになったと言われています。
日本国内でも1970年代前後にはスクランブラー車の販売がありました。
特徴は以下のようになります。
- ブロックタイヤ
- アップマフラー
- フラットなシート
- 幅広のアップハンドル
- タイヤサイズ等々
しかしすべての項目に該当する、新車で買える400ccのスクランブラー車はほとんどありません。
トライアンフやドゥカティは車名にスクランブラーが付いたモデルがありますが、どこを境にスクランブラーと捉えるのは個人の自由だと思います。
ここだけは外せないポイントがあるのであれば、装備されているモデルを選びましょう。
スクランブラー400ccが少ないのはなぜ?
400ccは歴代でも殆どない
スクランブラーとして販売されていた400ccクラスは、歴代でもほぼ存在しません。
1971年にCB250/350エクスポートと同時販売された、CL350が最も古い400ccクラスです。以後1998年にCL400が発売し、現在はCL250/500と新車販売されています。
HONDAが400ccを導入したのは1968年にKawasaki W2 TTの対抗馬とも考えられます。
当時は海外のスクランブラーブームがあり、日本でも未舗装の道路がまだ多く需要があったため、スクランブラー車としてメーカーから販売されていました。
しかし中々スクランブラー車としては定着せず、カスタムスタイルとして定着しています。
なぜ400ccが定着しなかった?
なぜ400ccが販売されなかったか考察してみると、以下のような理由があると考えます。
- 日本はインフラが整っている
- シェアが少ない
- バイクブームの終焉
やはり日本はインフラが整っており未舗装な場所が少なく、壮大な景色を堪能するようなオフロード走行ができる場所は海外に比べて少ないと感じます。
そもそもオフロードを走るライダーは全体的な割合でみるとかなり少ないですし、オフロードを走る人はオフロード車を購入するでしょう。
またレプリカ、ネイキッドからストリートバイクにかけてブームが終焉するにつれ、販売台数が減少、販売状況が厳しければ、売れるバイクを作らなければなりません。
CL250のように人気排気区分の250ccで投入するならまだしも、400cc(398cc)でスクランブラー車を出すのはかなりリスクが高いでしょう。
400ccならスクランブラー車として出すより、SR400やGB350のようにノーマルとしても良し、カフェにもスクランブラーにも変身できる車両が企業としてもユーザーとしてもベストです。
トライアンフのスクランブラー400cc
SCRAMBLER 400 X
排気量 | 398cc |
最高出力 | 40PS/8,000 rpm |
最大トルク | 37.5Nm/6,500 rpm |
車体重量 | 179kg |
シート高 | 835mm |
燃料タンク | 13L |
燃費 | – |
新車価格 | 789.000円 |
中古価格 | – |
トライアンフのスクランブラー400X。2024年1月発売のモデルです。
スクランブラーシリーズの見た目をそのままに400ccで登場、どんな道でも走破できる走破性と、機能性の高さが魅力です。
ライト類はすべてLED、メーターはギアポジションや燃料計とデジタル液晶、USBタイプ-Cが標準装備されています。
フロントは19インチ、リアは17インチアルミホイールと、ストローク150mmの倒立フォーク採用、フロントはシングルディスクですが切り替え式のABSを装備しています。
細かい装備では、ヘッドライトガード、ハンドガード、アンダーガードとスクランブラーを演出してくれる装備が全て揃っており、大型免許がなくスクランブラー900/1200を諦めていた方には、新しい選択肢です。
トライアンフの正規販売店検索窓はこちら↓
ロイヤルエンフィールドのスクランブラー400cc
Hunter 350
排気量 | 349cc |
最高出力 | 約20.4PS/6.100 rpm |
最大トルク | 27Nm/- |
車体重量 | 181kg |
シート高 | 790mm |
燃料タンク | 13L |
燃費 | – |
新車価格 | 657.800円 |
中古価格 | – |
ロイヤルエンフィールドのハンター350。
350ccの空冷エンジン搭載、スクランブラーとして販売しているわけではありませんが、ロイヤルエンフィールドの400cc以下ではハンター350が最もスクランブラーに近い形状です。
ハンター350 | スクラム411 |
オプションやタイヤを変えればスクランブラー車です。大型免許を持っている方は411ccのスクラム411の方が良いでしょう。
突出した機能は搭載されていませんが、デジタル液晶、デュアルチャンネルABS、USB標準装備されています。またシート高が790mmと足つきが良い点も魅力です。
トライアンフよりコスパが高い為、乗り出しは80万円前半~となります。
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ドゥカティのスクランブラー400cc
SCRAMBLER Sixty2
排気量 | 399cc |
最高出力 | 約40.8PS/8.750rpm |
最大トルク | 34Nm/8.000rpm |
車体重量 | 183kg |
シート高 | 770mm |
燃料タンク | 14L |
燃費 | – |
新車価格 | – |
中古価格 | 平均82.2万円 |
ドゥカティのスクランブラーシックスティー2。
2016年から2020年まで生産されたモデルで、現在は新車では販売されていません。中古車では購入できますが、日本100台限定販売のオーシャングレイカラーは若干値上がり気味です。
比較的高年式の車両も在庫があるため、400ccクラスのスクランブラーとしての選択肢には良いでしょう。
フロント18リア17インチ、前後ABS、デジタル液晶、770mmの足つきの良さも魅力。
800ccを免許の兼ね合いで検討出来ないドカティファンには状態が良い車両が手に入るうちに入手したいところです。
Gooバイクでドゥカティスクランブラーシックスティ2を見る↓
ハスクバーナのスクランブラー400cc
Svartpilen 401 2023
排気量 | 373cc |
最高出力 | 約43.5PS |
最大トルク | – |
車体重量 | 152kg |
シート高 | 835mm |
燃料タンク | 9.5L |
燃費 | 平均28.8km/L |
新車価格 | 799.000円 |
中古価格 | 平均58.9万円 |
ハスクバーナからは、スヴァルトピレン401。
2018年から販売されており現在も新車で購入できます。中古車も比較的安価です。
特徴は水冷単気筒、トリレスフレーム、倒立フォーク、ボッシュ製ABSブレーキ、EasyShiftセンサーにより、クラッチを使用せずにアップダウン出来ます。
373ccには考えられない152kgの軽量さも魅力です。
スクランブラー感を感じられる、タイヤ、スポークホイール、丸目+ヘッドライトガード、ワイドハンドル、アンダーガードと、クラシック感やスクランブラー感を持ちつつも中身は高性能なバイクです。
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HONDAのスクランブラー400cc
GB350/S
排気量 | 349cc |
最高出力 | 20PS/5.500rpm |
最大トルク | 29Nm/3.000rpm |
車体重量 | 178kg |
シート高 | 800mm |
燃料タンク | 15L |
燃費 | 平均37km/L |
新車価格 | 561.000円
605.000円(S) |
中古価格 | 平均58.7万円 |
海外勢と合わせておすすめしたいのは、HONDA、GB350/S。
2020年発売以来400ccクラスでは一番人気のモデルで、アシスト&スリッパ―クラッチ搭載、比較的中古も安価で国産の安心感はプライスレスです。
GB350/S自体はクラシック/カフェレーサーとして売り出していますが、ブロックタイヤを履けばスクランブラーオン。
なによりGB350は燃費が驚異的です、みんカラの統計では平均37km/L、250ccクラスよりも高い平均となります。
また人気車種のためカスタムパーツが豊富で維持に困ることはありません。アップマフラーはオーバーレーシングから販売されています。
タイヤのみなら4万円から、マフラー込みで14万円から、細かいカスタムを合わせると20万円~スクランブラー仕様に出来ます。
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スクランブラー化の記事はこちら↓
GB350/Sスクランブラー化の総額は?必要なパーツを揃えてみました
スクランブラー400cc比較
メーカー | トライアンフ | ロイヤル
エンフィールド |
ドカティ | ハスクバーナ | HONDA |
イメージ | |||||
モデル名 | スクランブラー
400X |
ハンター350 | スクランブラー
シックスティー2 |
スヴァルトピレン
401 |
GB350/S |
排気量 | 398cc | 349cc | 399cc | 373cc | 349cc |
最高出力 | 40PS/8,000 rpm | 約20.4PS/6.100 rpm | 約40.8PS/8.750rpm | 約43.5PS | 20PS/5.500rpm |
最大トルク | 37.5Nm/6,500 rpm | 27Nm/- | 34Nm/8.000rpm | – | 29Nm/3.000rpm |
車体重量 | 179kg | 181kg | 183kg | 152kg | 178kg |
シート高 | 835mm | 790mm | 770mm | 835mm | 800mm |
燃料タンク | 13L | 13L | 14L | 9.5L | 15L |
燃費 | – | – | 平均24km/L | 平均28.8km/L | 平均37km/L |
新車価格 | 789.000円 | 657.800円 | – | 799.000円 | 561.000円
605.000円(S) |
中古価格 | – | – | 平均82.2万円 | 平均58.9万円 | 平均58.7万円 |
トライアンフ、ハスクバーナが水冷単気筒、その他のモデルは空冷です。
出力や馬力はハスクバーナ、トライアンフ、ドカティが高く、足付きが最もいいのはドカティ。最軽量はスヴァルトピレン401の152kg。
燃費についてはさすが国産車、GB350が圧倒的です。スヴァルトピレン401も30km/L近くまで伸びます。
価格はハスクバーナ(新車)→トライアンフ(新車)→ドカティ(中古)→ロイヤルエンフィールド(新車)→GB350の順番になります。
多くのライダーがスクランブラー感を感じるのはトライアンフ、スクランブラー400X。倒立フォークで機能面から、細かい箇所も仕上がっています。
ロイヤルエンフィールド/ハンター350 | |
ノーマル | オプション |
ハンター350もクラシック感があってカッコいいですね。タイヤをブロックに交換するだけで十分かもしれません。
ドカティは画像で見るとストリートのようなイメージがしますが、実物はタイヤのパターンが目立ち違う印象を受けるはずです。
ハスクバーナ /スヴァルトピレン401 | |
ハスクバーナはクラシックなデザインと近代的なイメージが融合したようなデザインです。スポークホイールがカッコいいですね。
ノーマル | カスタム車 |
GB350はノーマルのままではスクランブラー感は出せません、スクランブラーとして乗るならカスタム前提ですが、タイヤを交換するだけでも十分カッコ良くなります。
気になったバイクはチェックしてみて下さい。
スクランブラー400ccまとめ
どのバイクも魅力的なデザインばかりです。かっこいいスクランブラー車でオンオフを走り向けましょう。
実物を見るのが一番ですので、気になったモデルは店舗に足を運び、試乗やレンタルなどから始めてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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