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チョッパーバイクとは?アメリカ発祥のカスタムスタイルの定番

カスタムパーツ

こんにちは、とっちゃんです。

アメリカンバイクのチョッパーってなに?

チョッパーバイクとは、オートバイの元々の部品を取り除いたり、他の部品を取り付けたりしてカスタムしたバイクのことです。

この独特なスタイルは、アメリカで生まれ、今も世界中で愛されています。

この記事では、チョッパーバイクの歴史、特徴、カスタムスタイル、そして人気の車両について詳しく解説します。

チョッパースタイルについて知りたい方は読んでみて下さい。

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チョッパーの歴史

チョッパーバイクの起源は1960年代から70年代にかけてのアメリカに遡ります。

この時期、ベトナム戦争から帰還した兵士たちが、心の癒しを求めてバイクをカスタムし始めたことがきっかけでした。

重いオートバイを軽量化し、個性的なスタイルを追求する中で、部品を切り取ったり、新しい部品を取り付けたりするチョッパースタイルが誕生しました。

一方、1960年代から70年代の日本では、バイク文化が急速に発展していた頃。

HONDA、CB750FOURやKawasaki、Z1などが有名なところでしょう。

日本でチョッパースタイルが特に流行したのは、1990年代のアメリカンクルーザーブームです。

チョッパーバイクカスタムの特徴

チョッパーバイクの最大の特徴は、そのカスタムポイントは3つ。

  • ロングフォーク
  • リジットフレーム
  • エイプハンドル

フロントフォークを延長することで、バイクの見た目と乗り心地を変えるスタイルです。

一般的には4インチロングが定番ですが、中には2メートル以上に伸ばす例もあります。

リアサスペンションを取り外し、フレームに直結させたスタイルです。これにより、バイク全体が軽量化され、クラシックな外観を保ちます。

エイプハンドルは高く上がったハンドルのことで、猿が木にぶら下がっている姿勢に似ていることから名付けられました。

チョッパーバイクのカスタムの種類

デンバースタイル

 

長いフロントフォークとリジットフレームが特徴。ロサンゼルスの「Denvers」ショップによって生み出されました。

このスタイルは、フロントフォークを極端に長くすることで、独特のシルエットを持ちます。

通常、フロントフォークの延長はバイクのバランスと操縦性に大きな影響を与えるため、デンバースタイルのバイクは見た目以上に乗り手の技術が試されるものです。

また、リジットフレームを採用することで、バイク全体の軽量化が図られ、シンプルかつエレガントなデザインを実現しています。

LAスタイル

シンプルな外観が特徴で、長めのフロントフォークとネック角を寝かせたリジットフレームが使われます。

このデザインは、バイクの操縦性にも影響を与え、直線走行での安定性が向上する一方、コーナリングには熟練が求められます。

LAスタイルのバイクは、外装パーツを最小限に抑えることで、エンジンやフレームの美しいラインを際立たせ、カスタムペイントやクロームメッキなど、シンプルながらもディテールにこだわった装飾が施されることが多いです。

このスタイルは、カリフォルニア州ロサンゼルスのカスタムビルダーたちによって広まり、独自のカルチャーを築きました。

ストリートドラッグ

400メートルのドラッグレースを想定したスタイル。フレームやスイングアームをロング&ローにカスタムします。

ロング&ローとは、フレームやスイングアームを長くし、車高を低くすることで、バイク全体の重心を下げ、直線走行時の安定性を向上させる手法です。

リアタイヤは、ドラッグレース専用のスリックタイヤが装着されることが多く、これにより、グリップ力が向上し、直線での加速性能が最大限に引き出されます。

一方で、フロントタイヤは細く、軽量なものが選ばれることが多く、これにより、全体のバランスが取られます。

このスタイルは、アメリカで人気があり、特にドラッグレースが盛んな地域で人気です。

ディガースタイル

ドラッグレーサーを元にしたスタイルで、長いフロントフォークと寝かせたネックが特徴です。

ディガースタイルのバイクは、やや猫背になったシートポジションが特徴で、ライダーは低く構えた姿勢で乗ることになります。

このデザインは、ドラッグレースの際にリアタイヤを激しく空転させ、タイヤを熱で溶かしてグリップ力を向上させることから生まれました。

その様子がまるで墓掘り人(ディガー)が穴を掘る姿に似ていることから、ディガースタイルと名付けられたとされています。

チョッパースタイルに人気のバイクは?

ハーレーダビッドソン ソフテイル

引用元:ハーレーダビッドソン

ハーレーダビッドソンのソフテイルシリーズは、チョッパースタイルの象徴とも言えるモデル。

現在でも販売され続けているシリーズで、大型車でも根強い支持を集めています。

無駄な装備が少なく、シンプルなデザインが特徴です。

ソフテイルはリジッドフレームのような外観を持ちつつも、実際には隠されたリアサスペンションを持ち、乗り心地も確保しています。

カスタムの自由度が高く、エンジンやフレーム、フォークなど、さまざまな部分をカスタムすることが可能です。

モデル例:ソフテイル スタンダード、ソフテイル スリム、ソフテイル ブレイクアウトなど。

HONDA スティード

ホンダのスティードシリーズは、その信頼性とカスタムの自由度の高さから、チョッパースタイルのベースとして人気がありました。

1990年代のアメリカンクルーザーブームの立役者となったモデルです。

スティードは低いシート高とロングホイールベースが特徴で、エイプハンドルやロングフォークなどのカスタムがしやすく、多くのチョッパーファンに支持されています。

スティードは400㏄と600㏄、中古車の在庫は年々減ってきていますが、現在でも入手できます。

YAMAHA ドラッグスターシリーズ

日本のアメリカンバイクの代表といっても過言ではない、ドラッグスターシリーズ。

排気量は250/400/1100㏄とラインナップされており、現在でも根強い人気があります。販売は2017年までされており、スティードよりも比較的状態がいい車両が現在でも入手できます。

カスタムパーツも豊富なため、チョッパースタイルにカスタムするベースとしては最も優れているでしょう。

Kawasaki エリミネーターシリーズ

現在Kawasakiから現行モデルとして販売されている、エリミネーター。

エリミネーターは直線番長の異名があり、元々ドラッグレーサーをコンセプトに開発されたモデルです。

エリミネーターの歴史は古く、1985年からと当時は900/750/1000㏄、250/400/500/600㏄と数多くのラインナップがあります。

現行モデルはカスタムに適していませんが、旧モデルであれば比較的安く購入できるため、チョッパースタイルのカスタムベースとしてもいいでしょう。

チョッパースタイルは今でも人気なの?

カスタムビルダーには人気

チョッパースタイルのバイクは、現在も多くのカスタムショーやイベントで注目を集めています。

例えば、アメリカの「Born-Free Motorcycle Show」や日本の「ヨコハマホットロッドカスタムショー」など、世界各地で開催されるカスタムバイクイベントには、多くのチョッパーバイクが展示されます。

これらのイベントでは、最新のカスタム技術やデザインが披露され、チョッパースタイルの魅力が再確認されています。

一般的には人気はない

イベントやカスタム好きには人気のスタイルですが、バイク業界全体でみれば正直人気はありません。

それもそのはず、現代ではカスタムする人も少なくなってきていますし、新車で購入できるベースとなる車両がないからです。

現在ではレブル250やエリミネーター400の2台しかアメリカンバイクがなく、スタイルとしては近代的なデザインであり、本来のチョッパースタイルにするには、膨大なカスタム費用が掛かるでしょう。

ハーレーは現在でも入手できますが、やはりベースとしては高く、お金持ちの道楽と捉える方が多いかもしれません。

逆に言えばチョッパースタイルにカスタムする人が少なくなった現在、目立つこと間違いなしです。

チョッパーバイクが登場する映画やドラマ

イージーライダー(Easy Rider, 1969)

チョッパースタイルのバイクを世界的に有名にした映画です。ピーター・フォンダとデニス・ホッパーが主演し、1960年代のアメリカの若者文化を描いています。

映画に登場する「キャプテン・アメリカ」と「ビリー」のバイクは、長いフロントフォークと派手なカスタムペイントが特徴的で、多くのバイク愛好者に影響を与えました。

ハーレーダビッドソン&マルボロマン

ミッキー・ロークが演じるハーレーダビッドソンとドン・ジョンソンが演じるマルボロマンが主人公のアクション映画です。

映画にはカスタムされたハーレーダビッドソンのバイクが登場し、特にミッキー・ロークのバイクはチョッパースタイルの象徴とされています。

ゴーストライダー(Ghost Rider, 2007)

ニコラス・ケイジ主演のスーパーヒーロー映画で、マーベルコミックを原作としています。

主人公のゴーストライダーが乗るバイクは、カスタムされたチョッパースタイルで、炎をまとったデザインが印象的です。

サンズ・オブ・アナーキー(Sons of Anarchy, 2008-2014)

カート・サッターが制作したアメリカのテレビドラマで、バイカーギャングの生活を描いています。

多くのカスタムバイクが登場し、その中にはチョッパースタイルのバイクも多数含まれています。バイク文化とギャングの世界がリアルに描かれており、バイク愛好者に人気です。

チョッパーバイクは法律的にOKなの?

近年は結構厳しい

250㏄以上では、バイクは定期的に車検を受ける必要があります。

車検では、車両が道路運送車両法および安全基準に適合しているかどうかがチェックされます。

チョッパースタイルのカスタムが車検に合格するためには、以下の点に注意が必要です。

  • ライトの位置と光量: ヘッドライトやテールライトの位置や光量が規定に適合していること。
  • 排気音: マフラーの音量が規定値以内であること。
  • サイズと寸法: バイクの全長、全幅、全高が規定範囲内であること。
  • タイヤとフェンダー: タイヤがフレームからはみ出していないこと、およびフェンダーが適切に装着されていること。

改造申請

大幅な改造を行う場合、事前に改造申請を行い、陸運局の承認を受ける必要があります。

改造の内容によっては、特定の書類を提出し、詳細な検査を受けることが求められます。以下は、一般的な改造項目と注意点です。

  • フレームの改造: フレームを切断したり延長したりする場合、強度計算書や溶接証明書が必要です。
  • エンジンの変更: エンジンを変更する場合、排気量や排気ガスの基準を満たしているか確認が必要です。
  • サスペンションの改造: サスペンションを変更する場合、車両の安定性を確保するための検査が行われます。

道路交通法

道路交通法に基づき、安全運転ができる状態であることが求められます。

例えば、ハンドルの高さやシートの位置などが極端である場合、運転に支障をきたすと判断されることがあります。また、以下の点にも注意が必要です。

  • ナンバープレートの位置: ナンバープレートは規定の位置に取り付けられている必要があります。
  • ミラー: リアビュー(後方確認)のために、規定の位置にミラーが装着されている必要があります。
  • 制動装置: ブレーキの機能が十分に発揮されるよう、適切な整備が必要です。

チョッパーバイクのカスタムは、その自由なスタイルと個性を追求する一方で、法律や規制を遵守する必要があります。

改造を行う際には、事前に日本の法律をよく調べ、必要な手続きを行うことが重要です。

適切な手続きを踏むことで、安全にそして合法的にチョッパーバイクを楽しむことができます。

国内でチョッパーバイクを買うならどれ?

2024年現在チョッパーカスタムのベースとなる、車両の相場を一覧表にしておきます。

メーカー 車種名 中古車平均価格 全国在庫数 最終モデル
HONDA スティード400 60.4万円 135台 2001年
マグナ250 40.6万円 192台 2007年
シャドウ400 56.8万円 55台 2008年
YAMAHA ドラッグスター400 68.8万円 410台 2017年
ドラッグスター250 52.8万円 294台 2016年
ビラーゴ250 39.7万円 104台 2007年
Kawasaki バルカン400 74.4万円 62台 2004年
エリミネーター250 45.5万円 52台 2007年
SUZUKI イントルーダークラシック 71万円 61台 2015年

※2024年現在の相場表です、今後変化しますのでご了承ください。

上記のモデルは日本を代表するアメリカンバイクたちです。数多くのカスタムパーツが販売されており、現在でもパーツは入手可能です。

おすすめはHONDAマグナ250、YAMAHAドラッグスターシリーズが最も入手しやすいでしょう。状態がいい車両はプレミアム価格になっていますが、そこを避ければ割と安価に入手できます。

人気車両であれば当面はパーツも販売され続けますので、人気がある車両を選ぶのもポイントです。

チョッパーバイクまとめ

近年では公道を走るチョッパースタイルのバイクは少なくなってきましたが、カスタム好きの人には根強い人気があります。

それぞれの個性を生かし、理想の形にカスタムしてみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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