こんにちは、とっちゃんです。
大型のスクランブラーバイクを教えてくれる?
大型のスクランブラーバイクは小排気よりも、パワーに余裕があり長距離の運転も負担が少なくなります。
長距離のツーリングが多い方には、500cc~900ccクラスのスクランブラーバイクの方が快適です。
しかし国内ではほとんど販売されておらず、海外のバイクも検討してみましょう。
この記事では500cc~900cc以上のスクランブラーバイクのメリットデメリットと人気車種を比較して解説していきます。
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スクランブラーとは?
スクランブラーは、オフロードも走れるオンロードバイクと言った位置付けです。
元々の歴史は1960年代オフロードバイクがまだなかった時代に、オンロード車をオフロードも走れるようにしたスタイルを、スクランブラーと呼ぶようになったと言われています。
特徴は以下のようになります。
- ブロックタイヤ
- アップマフラー
- フラットなシート
- 幅広のアップハンドル
- タイヤサイズ等々
しかしすべての項目に該当する、新車で買える500~900ccスクランブラー車は中々ありません。
トライアンフやドカティは車名にスクランブラーが付いたモデルがありますが、どこを境にスクランブラーと捉えるのは個人の自由だと思います。
アップマフラー等、ここだけは外せないポイントがあるのであれば、装備されているモデルを選びましょう。
スクランブラー900ccクラスのメリットデメリット
メリット | デメリット |
パワーがある | 価格が高い |
長距離が得意 | 積載力不足 |
余裕がある運転 | 種類が少ない |
所有感 |
メリットは125cc~400ccクラスと比べると、当然ながら排気量による余裕があり、長距離の走行も楽な点です。国産車はCL500以外ありませんので、高級輸入車という所有感はプライスレスでしょう。
デメリットは走破性を考慮した装備が多い為、価格が高くなってしまう点と、アップマフラーの車両は積載力が劣ります。
またスクランブラーは元々種類が少なく、多くの車種から選べないデメリットもあるでしょう。
スクランブラー500~900cc以上
トライアンフ スクランブラー900/1200
トライアンフのスクランブラーは900ccと1200ccが選択できます。
トライアンフの魅力は誰が見てもスクランブラーと言うスタイルであるということと、大排気量のパワフルなエンジンも魅力です。
エンジン | 水冷 | 水冷 |
排気量 | 900cc | 1200cc |
最高出力 | 65PS/8.250 rpm | 90PS/7.000 rpm |
最大トルク | 80Nm/3250 rpm | 110Nm/4.250 rpm |
車体重量 | 224kg | 228kg |
シート高 | 790mm | 820mm |
燃料タンク | 12L | 15L |
燃費平均 | 約29km/L | 約21.8km/L |
新車価格 | 1.365.000円 | 1.862.000円 |
中古価格 | 平均132万円 | 平均180万円 |
900はスタンダードを含め3種類のモデルに分けられています。
900 | ORANGE STEALTH | CHROME |
1.365.000円 | 1.433.000円 | 1.414.000円 |
スタンダード | 限定車 | メッキ仕様 |
1200はXとXEに分けられています。
1200X | 1200XE |
1.862.000円 | 2.088.000円 |
900と1200で迷う方もみえると思いますので違いを見てみましょう。
900 | 1200X | |
5速 | 6速 | |
フロントブレーキ | シングルBrembo製ABS | ツインディスクNissin ABS |
メーター | アナログスピードメーター付き
多機能ディスプレイ |
マルチファンクションメーター
TFTカラーディスプレイ |
フロントフォーク | 41 mm径フォーク | Marzocchi 製 |
リアサスペンション | ツインショック
プリロード調整機能 |
Marzocchi製
プリロード調整可能 |
ライディングモード | 3 | 5【X】6【XE】 |
1200XEはフロントブレーキ、サスペンションがグレードアップし、ライディングモードもオフロードプロが追加されます。
900 | 1200X |
900であっても3種のライディングモードからABS、トラクションコントロールまで搭載されていますので、十分ハイスペックです。
1200に関しては20万円の価格差を考慮しても、装備がグレードアップしたXEの方が断然お買い得でしょう。
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BMW R nineT Scrambler
エンジン | 空冷 |
排気量 | 1169cc |
最高出力 | 109PS/7.250 rpm |
最大トルク | 116Nm/6000 rpm |
車体重量 | 223kg |
シート高 | 820mm |
燃料タンク | 17L |
燃費平均 | 約19km/L |
新車価格 | 2.230.000円 |
中古価格 | 平均205万円 |
BMWのアールナインティのスクランブラーモデル。
スーパースポーツと遜色ないパワフルなエンジンと、様々な電子制御が搭載されています。
ライディングモードプロ |
グリップヒ-ター |
クルーズ コントロール |
DTC(トラクションコントロール) |
エンジンブレーキコントロール |
デイタイム・ライディング・ライト |
USBソケット |
ABS |
ETC2.0 |
※プレミアムスタンダード、プレミアムライン仕様
ライディングモードに加え、ヘッドライトも自動制御でバンク角に合わせて前方の路面を正確に照らしてくれます。
左出しのアップマフラー、ブーツカバー、ワイドステップ、レザーシートと最高級スクランブラー車です。
車体価格は200万越えと高くはなりますが、所有感はプライスレスでしょう。
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ドゥカティ スクランブラー
エンジン | 空冷 |
排気量 | 803cc |
最高出力 | 73PS/8.250 rpm |
最大トルク | 65.2Nm/7.000 rpm |
車体重量 | 185kg |
シート高 | 795mm~ |
燃料タンク | 13.5L |
燃費平均 | 約20km/L |
新車価格 | 1.278.000円 |
中古価格 | 平均84万円 |
ドゥカティのスクランブラーシリーズは3種類のモデルに分けられています。
エンジンは共通ですが、仕様、価格、機能が異なります。装備を比較してみましょう。
ICON | Full Throttle | Nightshift | |
安全装備 | ライディングモード | ||
(共通) | パワーモード | ||
コーナリングABS | |||
ドゥカティ・トラクション・コントロール | |||
デイタイム・ランニング・ライト | |||
クイックシフター | |||
標準装備 | 4.3インチTFTカラー・ディスプレイ | ||
(共通) | ライド・バイ・ワイヤ | ||
フルLEDライティング・システム | |||
LEDターン・インジケーター | |||
シート下USBソケット | |||
フルスロットル
ナイトシフト装備 |
– | – | ハンドルバーエンド
リアビューミラー |
– | バリアブルセクション・ロー・ハンドルバー | ||
– | テルミニョーニ製サイレンサー | – | |
– | ドゥカティ・クリック・シフト | – | |
– | ドゥカティ・パフォーマンス製LEDターンインジケーター | ||
– | スポーツスタイル・フロントフェンダー | ||
– | オイルサンプ・ガード | ||
– | サイド・ゼッケンプレート | ||
– | スポーツスタイル・テール | ||
– | 専用シート | ||
– | 専用カラー | ||
– | – | スポークホイール |
ICON | 1.278.000円 |
Full Throttle | 1.475.000円 |
Nightshift | 1.475.000円 |
20万円ほどフルスロットルとナイトシフトが高くなります。
フルスロットルはサイレンサーと外観パーツ、ナイトシフトはスポークホイールと外観パーツが通常のアイコンより多く採用されています、しかし売れ筋はスタンダードのアイコン。
アイコン自体は2015年から販売されており、中古車であれば比較的安価に購入できます。
現行車はベースカラー3色に加え6色のタンクカバーキットで計9色から選択できる点も魅力です。
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ファンティック キャバレロ500
エンジン | 水冷 |
排気量 | 449cc |
最高出力 | 40PS/7.500 rpm |
最大トルク | 43Nm/6.000 rpm |
車体重量 | 150kg |
シート高 | 820mm |
燃料タンク | 12L |
燃費平均 | – |
新車価格 | 1.190.000円 |
中古価格 | 平均115万円 |
イタリアのファンティック、キャバレロ500。
扱いやすい排気量と150kgの軽量ボディ、アップマフラーの造形美が魅力のバイクです。
キャバレロ500はスタンダードとデラックスに分けられています。
Scrambler 500 | DELUXE |
1.190.000円 | 1.300.000円 |
中身の違いはありません、主に装飾やカラーが変更されています。
スタンダードは赤/黄の2色、デラックスは1色です。500ccでありながらコンパクトな車両で、125ccも販売されています。
ドゥカティやトライアンフのように、電子装備や豪華な足回りはありませんが、スタンダートで日本国内でも扱いやすいパワーです、近々700ccモデルの販売も発表されています。
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HONDA CL500
エンジン | 水冷 |
排気量 | 471cc |
最高出力 | 46PS/8.500 rpm |
最大トルク | 43Nm/6.000 rpm |
車体重量 | 192kg |
シート高 | 790mm |
燃料タンク | 12L |
燃費平均 | 約33km/L |
新車価格 | 853.500円 |
中古価格 | 平均85万円 |
HONDAのCL500、レブル500をベースとしたスクランブラーバイクです。
アシスト&スリッパ―クラッチ搭載、フロント19インチ、リア17インチ、前後ABSブレーキ。リアサスペンションは5段階のプリロード調整が出来ます。
スクランブラーの外観にふさわしい、ブーツカバーやアップマフラー、フラットシートまで完備されています。
クロススタイル | ツアースタイル |
250同様にオプションでクロススタイル、ツアースタイルにも変更可能、コスパも高い国内唯一のスクランブラー車です。
レブル500と同様に250に比べ人気は落ちますが、250ccのパワーでは物足らない、ある程度の距離を走る方は500ccの方が扱いやすいと思われます。
購入費、維持費共に国産メーカーであるメリットは大きいでしょう。
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ロイヤルエンフィールド SCRAM411
ロイヤルエンフィールドからはスクラム411をご紹介します。
市街地を走れる軽快さと、オフロードも走れる走破性を兼ね備えたモデルです。
エンジン | 空冷 |
排気量 | 411cc |
最高出力 | 24.3PS/6.500 rpm |
最大トルク | 32Nm/6.500 rpm |
車体重量 | 194kg |
シート高 | 795mm |
燃料タンク | 15L |
燃費平均 | – |
新車価格 | 838.200円 |
中古価格 | – |
モデルは3種類に分けられており、カラーリングの違いになります。
SCRAM 411 Base | 838.200円 |
SCRAM 411 Mid | 845.900円 |
SCRAM 411 Premium | 853.600円 |
電子装備はありませんが、前後ABSは搭載されており、タンク容量も15L、価格設定も国産車と変わらない設定です。
ロイヤルエンフィールドではスクラム411と、よりオフロードに特化したヒマラヤも販売されています。
ヒマラヤは中身は同一で、仕様が異なるモデルです。キャリア、スクリーンが標準搭載されており、フラットなシートは積載もしやすく設計されています。
主要生産国はインドであるため比較的コスパが高く、欧州発ブランドとしては安価なメーカーです。
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スクランブラーバイク500~900以上比較
メーカー | トライアンフ | トライアンフ | BMW | ドゥカティ | ファンティック | HONDA | ロイヤル
エンフィールド |
イメージ | |||||||
エンジン | 水冷 | 水冷 | 空冷 | 空冷 | 水冷 | 水冷 | 空冷 |
排気量 | 900cc | 1200cc | 1169cc | 803cc | 449cc | 471cc | 411cc |
最高出力 | 65PS/8.250 rpm | 90PS/7.000 rpm | 109PS/7.250 rpm | 73PS/8.250 rpm | 40PS/7.500 rpm | 46PS/8.500 rpm | 24.3PS/6.500 rpm |
最大トルク | 80Nm/3250 rpm | 110Nm/4.250 rpm | 116Nm/6000 rpm | 65.2Nm/7.000 rpm | 43Nm/6.000 rpm | 43Nm/6.000 rpm | 32Nm/6.500 rpm |
車体重量 | 224kg | 228kg | 223kg | 185kg | 150kg | 192kg | 194kg |
シート高 | 790mm | 820mm | 820mm | 795mm~ | 820mm | 790mm | 795mm |
燃料タンク | 12L | 15L | 17L | 13.5L | 12L | 12L | 15L |
燃費平均 | 約29km/L | 約21.8km/L | 約19km/L | 約20km/L | – | 約33km/L | – |
新車価格 | 1.365.000円 | 1.862.000円 | 2.230.000円 | 1.278.000円 | 1.190.000円 | 853.500円 | 838.200円 |
中古価格 | 平均132万円 | 平均180万円 | 平均205万円 | 平均84万円 | 平均115万円 | 平均85万円 | – |
トライアンフ | BMW |
1.862.000円 | 2.230.000円 |
1000cc以上ではクラシックな外観が特徴のトライアンフと、電子制御とモデル中最もパワフルなエンジンであるBMW。
双方魅力がありますが、スポークホイールである点とアップマフラー形状で、トライアンフの方が万人受けします。
BMWの価格であれば1200XEの方が安く済むでしょう。
ドゥカティ | トライアンフ900 |
1.278.000円 | 1.365.000円 |
ドゥカティはスクランブラーの名が付いていますが、旧モデルと違いストリート寄りとなっています。
価格と軽量さは分がありますが、空冷エンジンである点は考慮が必要です。しかしドゥカティは中古車であれば比較的安く購入できる点は魅力があります。
ファンティック | HONDA | ロイヤル
エンフィールド |
水冷 | 水冷 | 空冷 |
1.190.000円 | 853.500円 | 838.200円 |
HONDAとロイヤルエンフィールドは100万円を切る為、購入しやすい価格帯です。
もちろんCL500の方が維持や性能としてはおすすめですが、デザインとしてはロイヤルエンフィールドも魅力的があります。
CL500はオプションなどを多く付けると100万円近くになりますので、ドゥカティの中古の高年式車やトライアンフの400Xも検討してみましょう。
どのバイクも魅力がありますが、予算やデザインの好みを考慮して選んでみて下さい。
スクランブラーでおすすめしたい国産大型バイクは?
国産ではCL500以外スクランブラーとして売り出しているモデルはありません。しかし海外(イギリス)ではYAMAHAのXSR700レガシィと言う、スクランブラーモデルが販売されています。
国内では未発売ですが、パーツ自体は国内でも入手できるためXSR700もおすすめです。
アップマフラーはアクラボビッチとミヴから、ハイマウントタイプが販売されており、YAMAHA純正からブーツカバー、ヘッドライトガード、フラットシートまで入手できます。
アップマフラーが20万円~と高額ですが、その他の部品は安価な為、汎用で揃えれば5万円前後、タイヤを含め10万円前後、マフラー込みであれば30~40万円でレガシィのようなスタイルに変更できます。
ドゥカティのスクランブラーを検討の方はチェックしてみて下さい。
スクランブラーバイク500~900cc以上まとめ
排気量が多いスクランブラーバイクはゆとりがあり、長距離の走行もこなしてくれます。
種類としては少ないですが、気になったバイクはチェックしてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。