こんにちは、とっちゃんです。
バイクで使われているボルトって普通のボルトと違うの?ホームセンターのボルトじゃダメなの?
と疑問に思ったことはありませんか?
結論から申しますと
- サイズとピッチさえ合えばどんなボルトも使用可能です。
- 硬度が必要な箇所は純正ボルトを使用しましょう。
ボルトサイズの見方から材質と必要な高度についてと、使用する際の注意事項を解説していきます。
※純正ボルトが入手可能でしたら、純正品の使用を推奨します。
ボルトの調べ方
ボルトの調べる箇所
- 太さ
- 長さ
- ピッチ
- 材質
- 硬度
を確認しましょう。
太さと長さが合えば使用できなくはないですが、バイクに至っては硬度が必要な箇所があります。
一例をあげますと
- エンジンハンガーボルト(エンジンを固定するボルト)
- ブレーキキャリパー周辺等(保安部品周り)
そのような箇所には必要な硬度のボルトが必要ですので、純正ボルトを使用しましょう。
必要な硬度があれば、社外ボルトでも使用には差し支えありません。
サイズとピッチの見方
M8×35 M8→ボルトの太さ(径)mm
×35→ボルトの長さmm
ピッチはピッチゲージを使用してサイズを測りましょう。
ピッチが合わないと最悪ねじ山がナメってしまいます。
ネジ穴のリコイルなど修理費が掛かることもありますので、ピッチは必ず確認しましょう。
ボルトの材質・硬度について
バイクによく使用されるものに限定します、材質選びに参考にしてください。
鉄鋼材
大半は鉄鋼材質に表面処理されています。
フレーム廻りなど硬度が必要な箇所にはボルトの頭に数字が記載されています。
そのボルトの数値と同等の物を選択すれば大丈夫です。
8又は6など小数点は記載されてない場合があります。
表の数字はあくまでも目安にしてください。
ボルトの頭の数字 | 耐 約〇kg |
4.8 | 約40kgまで頑張れる |
8.8 | 約80kgまで頑張れる |
10.9 | 約100kgまで頑張れる |
12.9 | 約120kgまで頑張れる |
ステンレス
錆びない材質として人気ですが表面に鉄粉が付着して汚れれば錆びてきます。
他の材質にくらべ耐食性は非常に優秀です。
種類としては・・・
- マルテンサイト系
- フェライト系
- オーステナイト系
強度が不要なところはアルミよりステンの方が管理がしやすいです。
ただし熱によるかじりや焼き付きが起こりやすいため、対策としては二硫化モリブデングリスの塗布をおすすめします。
グリスについての詳細記事はこちら↓
バイクに使うグリスの選び方をユーザー別におすすめをまとめました!
アルミ
軽量で腐食に強く、強度は鉄やステンレスには及ばないため、低トルクで締め付ける箇所には適しています。ステンレスに比べると安価です。
材質区分としてAL1~AL6まであり、数字が大きくなれば強度が強くなります。
アルマイト加工
巷で流行りのアルミの表面に色付き被膜を付けたもので、ドレスアップには最適です。
摩擦は強くなる傾向がありますが、強度はアルミと同等になります。
チタン
軽量で強度もあり、耐食、耐熱、耐寒、耐疲労性、耐摩擦性と高性能ですが高価です。
6-4チタンと呼ばれる物は特注なため入手しにくいです。
希望のサイズは受注生産になっています。
一般に出回っているものは鉄と同等か少し強い程度になります。
トルクレンチによるトルク管理
バイクのボルトは締め付けるトルク(回す力、ねじる力)が個々に決められています。
走行に支障がない箇所はそこまで気にする必要はありませんが、エンジン内部や保安部品周りはトルク管理は重要です。
サイズが合うボルトを用意しても、トルク管理が出来ていないと最悪の場合ボルトの滑落や、ねじ山を潰してしまう恐れもあります。
トルク管理はトルクレンチなどで簡単に管理できます。
デジタルの物からアナログタイプまで豊富な種類があります。
パーツリストから材質を見る
パーツリストに記載されているボルトのパーツ番号の末端にボルトの材質が記載されています。
参考例としまして表にしてみました。
~02 | クロムメッキ |
~07 | 黒色クロメート |
~00 | クロメートメッキ |
~0A | ユニクロメッキ |
パーツリストをお持ちでない方は購入をお勧めします。
整備が好きな方はぜひ用意しておきたい本になります。
まとめ
-
硬度が必要じゃない箇所はサイズが合えば使用可能です。
-
ボルトの測定はピッチゲージを使用して正確に測定する。
-
かじりつき防止に適したグリス塗布する。
-
硬度が必要な箇所は純正ボルトを使用してください。
純正ボルトの方が安い場合もあります、純正が手に入らない場合にお役立ちできれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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