こんにちは、とっちゃんです。
バイクのサイズがないOリングを探していませんか?
古い車両は純正部品の供給が無くなり、Oリングの品番が廃番になってしまうこともあります。
バイクに使用するOリングの代用の仕方として
- サイズの調べ方
- 材質の選定
- おすすめ検索サイト
サイズの調べ方からおすすめの材質、直ぐに探せる検索サイトの使い方について解説していきます。
※あくまで代用での使用のため、適合を保証することはできません。使用に関しては自己責任でお願いします。
純正のOリングの材質
純正のOリングの材質ついて
この情報に関しては各メーカー技術の方やエンジン設計者の方は口外できないようになっているようです。
調査した限りでは・・・
- NBR(ニトリルゴム)
- JIS規格 二種相当
- 灯油、ガソリンなどに優れた一般燃料油用
- NBRを基にメーカは耐久性を求めたものを特注で作っている
※筆者独自の調査結果です、メーカーが公表しているものではありません。
以上のことから燃料系統(キャブ)などは耐熱、耐油、薬品、に優れる素材であれば使用可能で、耐熱、耐油性が必要のないところ(固定部等)、又簡単に交換ができるところは一般入手できるホームセンター等で販売されている、NBRなどで代用できるでしょう。
つまりサイズさえ合えば一般入手できる物で代用可能ということです。
ただし純正のOリングはサイズが中途半端なものが多く、サイズを探すのに一苦労します。
サイズの調べ方
現物がある場合は採寸しましょう。
検索に必要なのは
- 内径
- 線径
- 外径
実際は内径と線径が分かれば、外径が計算できます。
採寸の仕方
デジタルノギスの方が正確に採寸できます。
紙のようなもので円柱を作りOリング内に差し込みます。
差し込んだ円柱を採寸します。
Oリングが歪まないように注意しましょう。
直置きして外径も計測し内径と照らし合わせます。
線径はOリングの厚みを計測します。
潰さないようにやさしく挟み込み採寸します。
採寸に当たって誤差が0.1mm程出るかもしれません、その際はサイズを何通りか選定し検索の際に両方検索しましょう。
どちらかが規格に適合します。
現物がない場合
パーツリストを参照しましょう。
80年代ホンダ車を例に挙げますと記載サイズのパターンがあります。
- 内径×線径の表示
- 内径×外径の表示
- 内径又は外径表示のみ
- 記載なし
ほとんどの場合は、1の内径×線径の表示です。
比較的新しい車種はすべて1のパターンになります。
バイクにお勧めのOリング材質
NBR(ニトリルゴム)
- 最も一般的に手に入りやすいタイプ
- ホームセンターなどでも売っている
- 耐熱、耐候、薬品には弱い
燃料、高温部以外のエンジン回り、補器類、足回り関係。
FKM(フッ素ゴム)
- ネットで入手可能
- 耐熱、耐油、薬品、耐候に優れる
- 蒸気、溶剤には弱い
燃料系統、高温になりそう又、接する部分。
万能に見えるFKMですが、エンジンオイルに含まれるアミン系添加剤には弱い傾向にあります。
蒸気にも弱いです。
VMQ(シリコンゴム)
- ネットで入手可能
- 耐熱、耐寒が優れる、適応範囲が広い
- 耐油、耐圧、耐薬品には弱い
冷却水系統などに適している(ウォーターポンプなど)
VMQはエンジンオイルやガソリンには弱いので、そちらでの使用は避けましょう。
その他の使えそうな種類
- HNBR(スーパーラバー)
- FFKM(パーフルオロエラストマー)
- ACM(アクリルゴム)
- AU,EU(ウレタンゴム)
この辺りは高価なものになっていくためサイズがなければ、検索対象に入れましょう。
おすすめ検索サイト
MISUMI-VONA【ミスミ】
検索の仕方
内径、線形をスクロールして希望の寸法を入力すると、適合する材質が表示されます。
どちらかだけでも検索できます。
材質、使用用途からも検索をかけれます。
適合サイズが見つかった場合は納品日数を確認してください、一週間以上かかる場合もあります。
桜シール Oリング.COM
桜シールさんでは内径を入力するだけで一括一覧表示されます。
材質を選択して頂くと、あらかじめ検索表示を絞ってくれます。
2サイト共にOリングの細かいスペックを解説されていますので非常に選定しやすいです。
まとめ
- 購入したいOリングのサイズを採寸する。
- 材質を選定する。
- 純正で入手可能な物は純正品を購入しましょう。
- どの種類にも適材適所があるので、サイズが合うとはいえ適さない材質はおすすめしません。
サイズがないOリングをお探しの方はぜひ活用してみてください。
高温部周りに組み込む際は焼きつき防止のためグリスの塗布をおすすめします。
バイクに使うグリスの選び方をユーザー別におすすめをまとめました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント