こんにちは、とっちゃんです。
バイク部品に多く使われているゴムパーツの交換時期、気になる方もいらっしゃるかと思います。
結論から申しますと・・・
バイクのゴムパーツ部品は様々な種類があり、一概に年数は断言できません。
エンジン内部、ブレーキ関連、ホース関係と各部品に合わせて点検方法も兼ねて解説していきます。
ゴム製品の耐用年数
一般的に言われる耐用年数は4年とされています。
部品によっては2年毎に交換と言われる方も多いです。
ただしゴム製品の寿命については、どのような環境で使用されているかが違うため、明確に何年という答えはありません。
硬化が始まってくる年数
硬化が始まってくる年数は実験結果によって発表されています。
- 常に10℃の場合 17年くらい
- 20℃ 4年くらい
- 40℃ 5か月
バイクでは40℃以上の環境下に置かれることも多い為、硬化が始まってくる時期は早くなってくるでしょう。
またホースの内部を流れる液体によっても劣化や硬化が早くなる可能性もあります。
例えば・・・
- 燃料ホース
- ラジエターホース等があります。
耐油耐性のホースや、温度の冷却水高い冷却水が流れるラジエターホースは劣化や硬化が早いため2年毎に交換を推奨するバイクショップもあります。
Oリングの耐用年数
アレニウス・モデルに元ずくOリングの推定寿命の研究結果があります。
気になる方はどうぞ↓
この研究結果によると50℃で使用されるOリングの推定寿命は10.3年ほどとされています。
ただし環境によって異なるのはお決まりなところです。
バイクの使用条件とこちらのデータを照らし合わせるとせいぜい5年程と思います。
これはあくまでもデータでの考えですので、実際には漏れてこないと分かりません。
ゴムの劣化原因
- オゾン
- 酸素
- 湿度
- 紫外線
- 熱
- 物理的攻撃
- 劣化を促進させる油や溶剤、ガソリン
バイクはすべての劣化原因を満たしているといっても過言ではありません。
上記の項目から守るためには、ゴムパーツの保護ができるシリコングリスやラバープロテクトなどがおすすめです。
ゴムパーツの寿命を延ばすために定期的にメンテナンスをしましょう。
ゴムパーツの白い粉の正体について
古い純正ゴムパーツのを購入した方は経験があるかもしれませんが、ゴム製品の表面に白い粉のようなもの・・・これはブルームと呼ばれます。
私も経験がありメーカーから送られてきたものが白い粉だらけ・・・さすがにお客様に販売できないため返品しました。
これはゴムの中に練りこんだ薬品の中に老化防止剤があり、これが汗のように少しずつ吹いてくることによってゴムの劣化や老化を遅らせる機能があるようです。
見た目はNGですが品質上は問題ありません。
各種類の交換時期と点検方法
オイルシール類
オイルシールやダストシールは埃などを保護してくれる大切な部品です。
エンジン内部のオイルシールは、次回いつ開けるか分かりませんので開けたときに交換しましょう。
ホイールのダストシールは、硬化や、ひび割れを起こしていたら交換目安です。
滅多にホイールを外さない方は外した際に交換がおすすめです。
接合部のOリング
Oリング自体にひび割れが見られた場合は交換です。
また、分解しなければ交換できない箇所と、圧入されているOリングは再利用せずに新品に交換しましょう。
理想は漏れている箇所のOリングのみ交換するのではなくて、漏れていない周辺のOリングも痛んでいる可能性があります。パーツリストで周辺Oリングをさらい出し、漏れていなくても一緒に交換しましょう。
ホース関連
2年又は4年毎に点検を行いましょう。
点検方法は
- 曲げてみてひび割れがないか確認する
- 曲げてみて硬化してないか確認する
- 亀裂、キズの確認をする
ひび割れ、亀裂などが入っていたら要交換です。
保安部品周りのゴムパーツ
保安部品周りのゴムパーツはサービスマニュアル上では2年又は4年と記載されています。
フロントとリアのマスターシリンダーのブレーキオイル漏れ防止のためのダイヤフラムは2年又はオイルが滲んできたら交換しましょう。
キャリパー周りのブーツは4年毎に交換が理想です。
ピストンシールは外したら交換しましょう。
シリコンスプレーの注意
ゴム製品のメンテナンスに役立つシリコンスプレーですが、電装部品に掛からないようにしましょう。
電装部品の接点に電装部品の接点についてしまうと、電気を通さない物質である二酸化ケイ素被膜ができ、電気が流れなくなってしまいます。
電装品周りでの使用はご注意してください。
まとめ
- ゴム製品の耐用年数は4年が目安になります。
- あくまでも目安ですので2年又は4年に点検、交換をしましょう。
- 寿命を延ばすにはシリコングリスを定期的に塗りましょう。
- 分解整備が必要なOリングなどは年数関係なく、再利用せずに新品に交換する。
漏れてきた部品の周辺のOリングもまとまって交換すると、後々のトラブル防止に役立ちます。
トラブル防止のため、ゴムパーツの定期的なの点検を欠かさないようにしましょう。
効果的なシリコングリスの詳しい記事はこちらです↓
バイクに使うグリスの選び方をユーザー別におすすめをまとめました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント