
こんにちは、とっちゃんです。
バイクの燃費が向上する添加剤は数知れず、ですが燃費向上させる方法は添加剤だけではありません。結論から言いますと・・・
・消耗品を定期的に点検、交換する
・日頃のライディングに気を付ける
・グリスアップは定期的に
・燃調を調整する
・添加剤を使用する
上げたらきりがない燃費が向上する為の方法、「日頃からのメンテナンスが大事なことは分かっている!」ですがいざ交換時期は?と言われると・・・あれ?どの位だったっけ?
むしろ前回いつ交換したかも忘れている・・・私もその一人です。
それでは燃費を上げる方法を見ていきましょう。
消耗品を定期的に点検、交換する
オイルを点検、交換をする
オイル管理で大事なことは・・・
・第一に不足させないこと
・第二に劣化したオイルの交換です。

この二点はどんなオイルを使用するかより大事なことだね。
オイルの冷却作用はエンジンのATフィールドと言っても過言ではない。
フィールドを貼っておかなければ、エンジンにかなりのダメージを与えてしまう。特にオイルの場合はシリンダー部やミッション、クラッチなどエンジン全体に影響があり、燃費にも直結します。
エンジンに不調が起きてからでは遅く、オイルはバイクの血液、バイクの寿命を決定してしまうそのくらいの気持ちで管理をしていきたいものです。
オイルの量・汚れの点検
点検は、走行後か暖機運転後、エンジンを止めてから1~2分後に行いましょう。
車体は水平に保ち、点検窓やオイルプラグを見てオイル面がアッパーレベルとロアレベルであればOKです。
交換の目安
一般的に単気筒で3000km毎、二気筒以上で5000~6000kmとなってます。
オイル交換二回に一回はオイルのエレメント(フィルター)を交換する。
バイクのエンジンオイルおすすめは?迷ったら純正オイルを買おう!

三か月以上一度も乗らなかったバイクは、距離を走ってなくてもオイルが劣化してきていることがあるから交換したほうがいいよ。
チェーンをメンテナンスする
駆動部の要であるチェーンの不良は、快適さ安全性、燃費に直結します。
チェーンの日常メンテナンスは3つが大事です。
・汚れ落とし
・グリスアップ
・張りの調整
チェーングリスは摩擦を軽減し、砂やほこりの付着を防いでくれる役割もあります。
汚れ落としとグリスアップはセットで行いましょう。
張りの調整
サイドスタンドを使用した状態で、前後スプロケットの中央部分を指で押し当てその上下幅を図ってみましょう。
・オフロードで35~45mm
・オンロードで15~25mm

あくまでも目安です、車種によって異なるのでサービスマニュアルや説明書を参考にしよう。
規定のたるみより20mm以上の場合は調整が必要です。
チェーンのメンテナンスは簡単に行うことができます、ただしメンテナンスを怠ると顕著に影響が出てきます。マメに行い快適なライディングをしましょう。
タイヤのメンテナンス
動力の路面への伝達や方向転換、ブレーキングまで走行のすべてを任せられていると言ってもいいタイヤのメンテナンスも燃費に直結することです。
タイヤのメンテナンスと言っても二点を管理すれば大丈夫です。
・空気圧の管理
・摩擦具合
空気圧の管理
規定値の空気圧が入っていることをチェッカーなどで確認する。
普通の走行なら規定通り、タンデムする場合や高速走行をする場合は10%ほど高めにしましょう。
空気圧が低すぎると高速回転によって変形し、バーストの危険性もあるので日頃からマメにチェックしておきたいです。

ほとんどのバイクはチェーンケースや後輪周辺に規定空気圧の表示があるよ。
摩擦具合
オンロード用のタイヤには再度部分に△のマークが付いています、摩擦限度サインがある位置を示しています。その位置の中央の溝に浅く膨らんだ部分(スリップサイン)があります、スリップサインが出てきたら使用限度ですので交換してください。
バイクのタイヤメンテナンス!たった二本のタイヤに命を預けていることを忘れないで!
エアクリーナーエレメントの点検
汚れを取りながら十分な空気を送るのがエレメントの役割で、エアクリーナーのつまりが酷くなるとガソリンの供給量が多くなってしまい、始動困難やエンジンの回転不調などが発生し、燃費に大きく影響します。
交換目安は1万Km程とされています。
・スポンジタイプの洗浄
中性洗剤や灯油でスポンジを傷めないように押すようにして洗う、雑巾のようにねじってはダメです。
汚れを落としたら、十分に乾燥させましょう。
・ネットタイプの洗浄
軽くたたき、エアガンなどで埃を吹き飛ばすと効果的です。
吹き付ける方向はキャブレターの繋がっている方向から空気の方向とは逆に!

どの車種もサイドカバーかシート下に簡単に取り外せる位置にあるよ、確認してみよう。
プラグの点検
プラグの焼け具合を見ればエンジンの状態がわかるというほど、重要な点検箇所です。
エンジンが元気をなくしたらまずプラグを疑ってみましょう、エンジンに元気がないともちろん燃費どころではなくなります。
点検頻度 | 交換目安 | |
2スト車 | 1000km毎 | 5000km |
4スト車 | 2000km毎 | 10000km |
2ストのプラグの方がずっと酷使しているため点検や交換サイクルは早めです。
プラグの掃除
プラグが濡れている場合はウエスなどで拭いて乾かせば大丈夫です、カーボンなどで真っ黒になっている場合はワイヤーブラシなどで丁寧に掃除をする。

プラグの焼け具合が異常なら燃費云々ではないのでバイクショップに相談しよう。
日頃のライディングに気を付ける
急発進、急加速、急停止をしないように心がける
アクセルは一気に開けずにエンジンの回転数、ギアに合わせて徐々に開けていきましょう。
意識して行うことで無駄なガソリン消費を抑えて燃費向上が見込めます。
ブレーキのかけ方にも注意が必要です、急停止はエンジンブレーキがかかり負担になるため燃費を悪化させます。丁寧なブレーキの操作で減速、停止が結果的には燃費向上につながります。

公道はサーキットじゃないから、ライダーの見本になるよう丁寧な運転を心掛けたいね。
速度に合ったギアで走ろう
ギアがあってないと加速するときに一気にレットゾーン付近まで上がってしまいます。
速度に合ったギアにするのが燃費効率を上げるライディングの要です、回転数を上げすぎても下げすぎても燃費に影響があり日頃のライディングでも意識したいポイントです。
信号の多い市街地などは難しいかもしれませんが、ツーリング先などでは速度を一定に保つなど意識すると燃費が向上します。
アイドリングストップ
停車時の長時間のアイドリングはガソリンを無駄に消費してしまいます。
空ぶかしなどはもってのほか、暖気運転のため始動時のアイドリングは必要ですが、その他のアイドリングはできるだけ避けましょう。
空冷車は特に渋滞時はアイドリングしているだけでどんどん油温が上がっていきます。

全く動かない渋滞時などはアイドリングストップなどをして対策をしよう。
グリスアップは定期的に
各部のグリスアップ不足
グリスアップはバイクの性能維持の為の重要なメンテナンスです。
バイクに使うグリスの選び方をユーザー別におすすめをまとめてみました!
操作性に関わる箇所
・ワイヤー関連
・スロットルグリップ
・ステアリング部
・シフトペダル廻り等々
燃費に関係してくる箇所
・チェーン
・アクスルシャフト
・ホイールベアリング
チェーンは重要な点検項目ですが、グリスアップで忘れがちなのがアクスルシャフトとベアリングです。駆動部にかかわる重要な部品ですので定期的なグリスアップをしましょう。

一度に塗布するグリスの付け過ぎはよくないよ、多すぎると埃や土が付着して汚れのもとになってしまうよ。
ホイールベアリング
ホールの中心部にはベアリングが組み込まれています。ホイールの回転の支点となる重要な部品です。ベアリングの疲労は激しく、グリス切れが起こるとベアリングの寿命は著しく低下します。
難易度が高めなベアリングの交換ですが点検は比較的簡単にできます。
ホイールを浮かし回してみたりホイールを取り外して、ベアリングの中に指を突っ込んで回転させてみる。
引っ掛かりやゴリゴリするようならすぐにでも交換したほうがいいです。

ベアリング交換は簡単そうに見えて奥が深い、工具も必要になりますので
ショップにやってもらうほうが安上がりな場合もあるよ。
ベアリングに異常があった場合ショップに持ち込んで交換してもらいましょう。
バイク ホイール ベアリング社外ベアリングの種類と選び方や交換についてまとめ
キャブレターの調整
燃料混合比と供給量を調整する難しい装置。
ざっくり簡単に言えばエンジンがガソリンと空気を効率よく消化しやすいように霧状にして理想的な比率で混合してくれる装置。
理想の混合比は
・重量比でガソリン1 空気15
・体積で行くとガソリン1 空気8500とチョットイメージしずらいですね。
キャブレターの調整をすることによって、燃料の供給量を濃くしたり薄くしたり調整できます。
濃すぎる場合は燃費が悪くなりますし、薄すぎる場合はエンジンにダメージを与える場合があります。
上記で紹介したプラグの焼け具合でもキャブレターの燃調具合を調べることができます。
プラグの色が・・・
キツネ色 → 良好です
焦げて黒ずんでいる → 濃すぎる
白くなっている場合 → 薄すぎる
プラグがキツネ色に焼けていれば、問題ないでしょう。そのほかの場合は調整が必要です。

簡単に調整できる工具もあるよ
(STRAIGHT/ストレート) パイロットスクリュー調整ドライバー 12-668
添加剤を使用する
ガソリン添加剤を入れる
ガソリン添加剤はガソリンタンクに直接入れる添加剤です。
代表的なものはこちら
ワコーズ F-1 フューエルワン ガソリン(2サイクル・4サイクル)・ディーゼル兼用洗浄系燃料添加剤 200ml F101
添加剤には燃費向上だけではなく、始動性向上やエンジン内の洗浄効果もあります。
今まで入れたことがない方は一度試してみてはいかがでしょうか?
ただし今まで紹介してきた、バイクのメンテナンスが取れていることが前提となります。
燃費が悪いと感じたら・・・バイクおすすめガソリン添加剤を試してみよう!厳選5選☆
オイル添加剤を入れる
オイルの添加剤はエンジンオイルに直接混ぜる添加剤です。
ガソリン添加剤と似たような効果ですが、始動性、燃費、オイルの劣化を遅らせるなど様々な効果があります。
ガソリン添加剤の洗浄効果はシリンダーピストン部の洗浄しかできませんが、オイル添加剤はエンジン全体を洗浄してくれます。
代表的なものはこちら
スーパーゾイル エンジンオイル添加剤 SUPER ZOIL 4サイクル用 100ml [HTRC3]

オイルの添加剤には二輪には使用不可の物もあるから気を付けよう。
バイクのエンジンオイル添加剤6選!必ず二輪使用可の物を選んで!
まとめ
最後にまとめです。
・消耗品を定期的に点検、交換する
オイル、チェーン、タイヤ、エアクリーナー、プラグは日々点検。
・日頃のライディングに気を付ける
急発進、急加速はしない、速度に合ったギアを使用しよう。
アイドリングのし過ぎはNG。
・グリスアップは定期的に
駆動部には定期的にグリスアップを。
・燃調を調整する
プラグの焼け具合をチェックしよう。
・添加剤を使用する
ガソリン添加剤・オイル添加剤を入れてエンジンを保護しよう。
以上となります、近年ではガソリン価格が高騰して20年前の倍近くに上がっています、バイクでは自動車ほど燃費を気にする方は少ないかもしれませんが、燃費向上させることがバイクにとって常にいい状態で保つことが出来れば、バイクの寿命を延ばすことも出来ます。
燃費を向上させるメンテナンスを始めてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました!